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「松蓮聖戦」
第4章 蓮香松涛

高く青い空〔怜治 in 『文塚の華』〕【蓮香松涛 №11】

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高く青い空〔怜治 in 『文塚の華』〕【蓮香松涛 №11】

この高く青い空のはるかかなた あなたがいるの。
 春が過ぎ夏がきても あなたは 帰らないの。
 私は ここで あなたを 待って 待ち続けているのに…。
 なぜ 帰ってきてくれないの…?

 この高く青い空のどこかにきっと あなたはいるわ。
 秋はゆき、冬が去るのに あなたは 帰らないの。
 私にできるのは 待つことだけなの ただ じっと。
 早く 帰ってきて 私のところに 
  
  わたしの命がいのちがつきる前に
 

    ~ 「高く青い空」 『文塚の華』のテーマ By Reika Mitaka ~

       《ペールギュント組曲第2番 「ソルヴェイグの歌」より 着想》
 





「少将殿!どうか おやめください!今夜だけは!」

「今夜が…満願の百夜目…!なんとしても 行かねば…!」

「そのお体では 無茶です!しかも、外はこのような荒天!」

「なんとしても行く!放せ!」

 静止する家来を振り切って、
 激しい風雨の中を飛び出していく狩衣姿の…オレ…!?

「少将殿!どうか どうかお戻りを!」

 ふらふらと歩み続けるオレを 必死にかきくどきながら 付き添う家来たち。

「少将殿…!!!」

 嘆願が途中で悲鳴に変わる。
 ついに 少将が 倒れてしまったのだ。

 夜が開け、横たわる青ざめたオレの周囲で人々が悲嘆にくれている。

「なんと おいたわしい。」

「あのような…魔性の女に魅入られたばかりに…!」

 場面は一転瀟洒な屋敷に変わる。

 長い黒髪を見せて なにやら文を書いている女。十二単…。
 顔は見えないが 流れるような筆遣いで美しい文字を連ねている。
 (何と 書いてるのかは あまりに達筆すぎて 読めないが…!)

「ご主人様!」
 
 使用人らしい女が ころげこむように駆け込んできた。

「なにごとです?そうぞうしい」

 ふりむいたその美しい顔…あ、あの幽霊!?

「ふ、深草の少将様が…!」

 ああ…という顔をして 女は冷笑した。

「どうやら 挫折なさったようね。捨て置きなさい。
約束も守れぬ不実な殿方など 私 興味なくてよ」


 冷ややかに言い捨て
 また 文の続きにもどる。

「お、お守りになろうとされたのです!」

 使用人の女は 泣きながら叫んだ。

「さ、昨夜!病をおして こちらにおいでになる途中でお倒れになられて…今朝…はかなく…」

 最後まで言い終えられず 泣き伏した。

 かたーん

 美しい女主人の手から 筆が落ちた。

 場面は また 一転した。

「どうしても…行ってしまわれるのですか…?」

 …!?
 あの…女!?

 今度は…貧相な…ぼろぼろの着物。

「この国を…お前を守るためだ!」

 そして…オレ!?
 
 軍服姿…ってことは 戦争中?

「どうか どうか ご無事でお帰りになって!私、待ってます!」

 時代は…昭和…第二次世界大戦中…ってとこか。

「ああ、必ず…戻る…!生きて…お前のところに帰ってくる!!」
 愛しげに女を抱きしめて口付ける。
 女は泣きながら すがりついて…。

「兄さん!」

「…!」

 由紀子の大声で ぱっと目が覚めた!

「こんなクーラー効き過ぎた部屋で 昼寝してちゃ 風邪引くわよ!」
 そういいながら ぴっと リモコンで スイッチを切る。

「あ、ああ」

 ゆ…め…?
 なんなんだろう…いやに…リアル…だった…。

「どうしたの!?顔、真っ青よ!風邪ひいちゃった?」

「いや…」

「日ごろやりなれない 読書なんかするから!知恵熱よ!きっと!」

「あのな…!」

 読書…というか…研究のせいかな…あんな夢見たのは!
 
 調査した結果 わかったのは、

 廃屋の元の持ち主は、戦争で 一族郎党 死に絶えてしまった、ということだ。

 相続人もないので、国のものになり 何度か 工事の手が入ろうとしたのだが
 工事関係者に原因不明の事故が続発し、恐れて、誰も引き受けてがなくなってしまい
 荒れ果てたまま 放置してある…らしい。

 しかし…なんで 小野小町に深草少将…?


































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