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「松蓮聖戦」
第4章 蓮香松涛

青東風(side:R)【蓮香松濤 №22】

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青東風(side:R)【蓮香松濤 №22】





「ずいぶん…気合いの入った…部屋だな…!」

 最上さんの荷物を持ってついてきたヤツが、
 彼女の部屋に一歩足踏み入れたとたん 息を飲んだ。

 いまいましそうに 言い放つ。

「いったい 何千万…いや…何億かけたんだ…!」
 
「君には 関係ない。」

 ヤツの部屋から抱きかかえてきた最上さんを
 天蓋付きベッドに横たえて、布団をかけてやりながら 冷たく答えた。

 最上さんは ぐっすり寝ている。
 あの大騒ぎでも 目をさまさなかった。

 昨夜は…
 さぞや かいがいしく 看護してやったんだろう。

 こんなヤツに…!

 ふつふつとたぎってくる怒りを 必死に飲み込む

 彼女の眠りを妨げないように そっと部屋を出て、ドアを閉める。
 改めて 不破に向き直る。

「こっちは もういい。部屋に戻って準備してくるんだな。」

「おい…!」
 がっと ヤツがオレの腕をつかんだ。

「キョーコを傷つけるようなマネは、するなよ!絶対に!」
 焼け付くような目で 俺をにらみつける。

「…!」

「アンタの勝手な嫉妬で 理不尽にキョーコ泣かせるようなことしたら…!」
 つかんだ指が ぎりぎりと俺の腕にくいこんでくる。

「オレは…おまえを 絶対に許さない!」
 こいつ…!

「…見損なわないでもらおう…!」

「うっ!?」
 逆手にねじって 強引にヤツの手を外す。
 その顔が 苦痛にゆがんだ。

「貴様なんぞに 言われるまでもない!…第一!」
 痛みのあまりに その場にしゃがみこんだヤツを見下ろして吐き捨てた。

「やめてもらおうか!彼女が まるで自分のもののような 言い方は!」

「く…!」
 悔しそうに ヤツの顔がゆがんだ。

♪~遙かな時を超えて 届く星のきらめき ~

 突然 ヤツの携帯から 着うたが流れてきた。

「ああ。祥子さん。わかってる…悪かった…すぐ 戻る…。」
 即 電話に出たヤツが 謝っている。相手は、マネージャーさんか。


 会話を終えて、携帯を閉じたヤツが まっすぐ俺を見た。

「…そのとおりだ…オレは あいつを自分のものにできてない…。『まだ』…な!」

 …『まだ』…だと!?

 ふざけるな!
 そんな機会 おまえには永遠に訪れない!
 絶対に 与えたりするものか…!!

「だけど…アンタのものでもないだろう…?『まだ』!」

「な…っ!」

「強引に力づくで…なんて卑劣なことしたら…」
 真っ正面から にらみつけてきた。

「一生 キョーコから 疎まれ続ける…よな。お互いに…!」

「…っ!!」
 
 ふっ
 ヤツが 俺に向かって冷笑する

「せいぜいキョーコを大切に守ってやっててください、優しくて頼りになる敦賀先輩!」

「き…さま!」

「オレが迎えに行くときまで…ね!」

 言い捨てて、ヤツは出て行った。
 ばたんと 玄関ドアの閉まる音がする。

 あ…
 あの野郎が…!!

 怒りのあまり はらわたがちぎれそうだ…!

 リビングのソファーの上にどかりと座り込んだ。

 今朝
 早く目が覚めてしまい

 冷たい水飲もうと 氷を探したら 貯氷庫が からっぽだった

 おかしい…
 いつもたっぷり 作ってあるのに…?
 現に 夕べ寝る前には あふれるほど…。

 ?!

 まさ…か…。

 あわてて収納庫をのぞく 氷枕と氷嚢が消えてる…!

「最上さん…?」

 すぐ 彼女の部屋に向かった
 ノックして呼んでみたが 返事がない
 そっとノブをまわしてみる…内鍵が…かかってない!!
 
 思い切って開けてみて ベッドが空っぽなのに…寒気がした。

 完全に冷え切った ふとんが…長い時間 主人が不在だと告げていた。

 気が付いたら
 ヤツの部屋に向かってた

 単なる思い過ごしなんだと言い聞かせながら

 だから
 ヤツの部屋の玄関で
 彼女の靴 見つけたときには…!!

「頼むから!信じてくれ!キョーコは オレの看病してくれただけだ!
 アンタだって 夕べのオレの状態知ってるだろ!?」


「看病…?君の…ベッドで…寝ていて…?」

 朝 インターフォンの向こうで ヤツが絶句してるすきに強引にあがりこんで
 目に飛び込んできた ヤツの寝室のベッドの上の彼女!

 明らかに さっきまで 二人寄り添って寝ていた寝具の跡!

 目の前が真っ暗になった!

「やましいことなんか 何もない!」

 ヤツが必死に叫ぶ。

「キョーコにまで 風邪ひかせたくなかっただけだ!それだけなんだから!」

 どうやら 俺の表情に尋常ならざるものを感じ取ったらしい。

「腹が立つっていうんなら 今 ここで オレを殴れよ!
やつあたりなんかで キョーコを傷つけるな!」


 俺の腕をつかんで 真剣に訴えてきた。

「頼むっ!…キョーコだけは傷つけないでくれ!!」

 恥も外聞もなく
 一番気に入らない 仇の俺に
 必死に哀願してきた その真摯な瞳

 ヤツの彼女への想いの強さ

 まざまざと 見せつけられた
 彼女とヤツの…断ち切れない絆の強さ
 たやすく 割り込めないほど堅い…その絆!

 …負けない
 負けるものか…!

 彼女を想う強さなら

 俺は 絶対 誰にも…負けてはいない!

 アイツにだって 他の誰にだって!!

 負けてたまるものか!

 誰にも 負けて…たまる…もの…か!! 















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