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「松蓮聖戦」
第4章 蓮香松涛

青東風(side:R)【蓮香松濤 №24】

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青東風(side:R)【蓮香松濤 №24】




 シャワーを浴びて、バスローブを羽織りリビングに出る。

 9時40分。
 最上さんが起きてくる気配はない。

 もう起きてきてもおかしくないはずだが…!?

 昨夜のアイツの看病疲れ…か?

 心の中に もやもやと 黒い霧が立ちこめる。

 でも…考えてみれば 俺の時もそうだった

 高熱で意識不明で倒れた俺を ここまで運んでくれて 寝ずの看病してくれた

 あのころは 俺のこと『嫌い』だったはず…なのに。

 彼女のことだから 一切手抜きせず アイツの世話したはずだ。
 『嫌い』だった俺にも してくれたように…。

 でも
 ふつふつと怒りがよみがえる

 ベッドの側についててくれたりは しなかったじゃないか!俺の時には!!

「眼が覚めたら ベッドの横で寝ていたキョーコの体が冷え切ってたから…!」

 唐突に あいつの弁明が脳裏によみがえる。

 へたな言い訳だ!
現に 抱きかかえてきた彼女の体は熱いくらい…

 …!
 
 …『熱い』…!?

 まさか!

 あわてて彼女の部屋に向かった。強めにノックする。

「最上さん!最上さん!!」

 大声で叫んだ。
 
 返事が…ない。

 おかしい!

 そういえば…
 いくら疲れてたっていっても!
 今朝のあの大騒ぎでも 目が覚めないなんて?!

 あきらかに 異常だろう!!

 ためらわず ドアを開けた。

 ベッドに横たわる彼女の額に手をあてた。熱い!!
 口元に 耳を寄せる!息づかいが 苦しそうだ!

 なんてこと…!

 なんで気づかなかったんだ!

 嫉妬に目がくらんだあまり…彼女の異常に気づかなかったなんて!!

 あわててリビングのテーブルの上に置いたままの
 彼女がアイツのとこで使ってた荷物の中から 氷嚢と氷枕を取り出し
 冷凍庫から(彼女が遠慮して持ち出さなかったのだろう)オンザロック用の純氷をつめ

 部屋にとってかえして、彼女にあてがう。

 同じ荷物の中に入っていた体温計口にくわえさせたら、すぐに音が鳴った。

 38度8分!?

 ど、どうしよう!
 あいにくの日曜日。病院は開いてない。

 今日は13時から撮影で…午後からは、ついていてもやれない!

「すぐに 俺の家に連れてこい!」

 ローリィ社長の決断は明快だった。
 パニック寸前の状態で電話で相談した俺に、即答した。

「うちなら、お抱えの主治医が常駐している。
 休日診療所なんぞより はるかに ちゃんとした治療ができる。
 休ませるゲストルームもたっぷりあるし、看病の人手だって充分足りてる。」

「あ、ありがとうございます!」

「ただ…最上君にも 今日 仕事が入ってるな?」

「あ、はい!」

「1本だけ…なのが まだしも…だな。
そっちにも 俺が 代役 手配しておくから。
おまえは とにかく すぐ 最上君を うちにつれてこい」

「はい!」

「どうして 最上君が おまえのとこにいるのか…ゆっくり聞かせてもらおう。そのときに…な。」

「…っ!」

「じゃあ 部屋整えて 医者待機させておく。待ってるからな!」

 言うだけ言って がちゃんと電話が切れた。 
 電話の向こうで にやりと笑う顔が見えるようだ!




「情けない…!俺は本当に情けないぞ!蓮!!」

 ローリィ社長の家。
 医師団(看護師と合わせて5人もいた!)が 彼女の処置を施してくれている間

 俺は社長のかっこうのおもちゃになっていた…。

「『同棲』じゃなくて、ただの『同居』だぁ?!
 おまえはそれでも 成人男子か!あまりにも ふがいないぞ!情けない!!」

「す、すみません…」

 なんで謝らなきゃならないんだ、俺は!

 芸能プロダクションの社長って
 タレント同志のスキャンダル…喜ばないんじゃないのか?!普通は!

「でも…まあ…確かに…待つのも 愛のうち…だ。
 特に最上君の場合、重症の恋愛拒否症だったからな。」

「…だった?」

「微妙な変化を感じる…最近の…『愛』の演技。前みたいに演技力に頼り切ってない。
 自然なラブシーンになってきている。気づかなかったか?」

「…!!」

「いいことだ。重度の恋愛拒否症、直さないことには 誰とも恋愛なんぞできん!」

「社長…」

「これでやっと プラスマイナス0に近付いたんだぞ 蓮!」

 一転して社長が いつになく真剣な目で俺を見据える。

「彼女のバリアがはがれかかっている、今が 肝心だ!
 この先、ヤツに横取りされたくないんなら、しっかり、性根をすえるんだ!」

「はい…!」

「社長、京子さんの処置が終わりました。」看護師の一人が、知らせに来た。

 即 立ち上がり 部屋の中に入っていった。

 点滴を受けている彼女のほほはまだ赤い。
 でも、息づかいはおだやかになっている。
 ほっと一息ついた。

「おまえはそろそろ移動だろう?彼女は、俺達に任せて行ってこい。」
 
 後からついてきた社長が、優しく声をかけてくれた。

「すみません…お願いします!」

 頭を下げて、後ろ髪ひかれる思いで 豪邸を後にする。
 社さんとは 現地で合流するよう連絡済みだ。

『彼女のバリアがはがれかかっている』

 はがしたのは、おまえか…不破…。

 けっこう!
 元々は、おまえのせいで へばりついたバリアだ!
 おまえがはがすのが義務だろう!

 だが!後は!
 俺に任せてもらおう!貴様の役目はここまでだ!
 さっさと退場するがいい!!

 おまえには 彼女を得る資格なんかないんだ!!

 自分で 棄てた時点で…!!




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