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「『恋だの愛だの』」
Ⅱ アリアドネの糸

【7】嘘も方便

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嘘も方便

【嘘は良くないけれど、時には必要なうそだってあるんですよ】


「はい。
 今、機器類 外してるところで…終わり次第 一般病棟に。
 …はい もう 命の危険は…」

 おや 先客

 ま、集中治療室から 最短距離で 携帯使える場所って ここしかないしね。

 柊さんとは 反対側に回って 学校に連絡を入れる。

 コール1回で 即 慶堂先生が出た。

 空き時間は、電話のそばに はりついてたようだ。

「そうか!よかったー!!椿君に おめでとうって伝えてね!!」

「で。クラスのみんなにも…」

「うん!もちろん すぐ伝えに行く!みんな 気もそぞろで授業にならなくて!
 でも、気持ちはわかるから 怒れないし…って 先生方も 困ってらしたしね!」

 ああ やっぱね

 あの知らせが届いた瞬間 教室中の空気 凍ってたもんな。

 電話を終えて 再度 治療室に戻ろうとしたとき

「そんな!バカなっ!!」

 …え…?

 思わず振り向いた。

 柊さんが 電話に向かって 怒っている…?

「椿部長は 危機を脱したんですよ?!なのに どうして!!」

 っ!?

 さっと 影に身を潜める。

「そ、そりゃ すぐに 現場復帰は 難しいでしょうが…でも!」

 怒りの声は しだいにすぼんでいく。

「そんな…KKコンチェルンが…そこまで…食い込んで…」

 KKコンチェルン?

 …たしか B国の大財閥…だよね。

「あ、あきらめないでください!課長!
 そりゃ あのカリスマ性で みんなをまとめてた椿部長が
 この局面で 戦線離脱したのは痛いですが!」

 …なにごと?

「椿部長が復帰なさったとき 会社がなくなってたなんて事態には!」

 !!

 なんだってぇー!?

「はい…すぐ 帰社します…」

 携帯を切って 深いため息 吐く柊さん

 その表情は 暗く重苦しい。

「柊さん!」

「え!?あ、え、ええと…君は確か」

「苗床かのこです」

「そ。そうそう たしか 部長の息子さんの…」

「恋人です!」

「え!?」

 すっと 胸ポケットから生徒手帳を出して
 椿君とツーショットのプリクラを見せる。

 眼鏡ありだと 印象が違うだろうから 眼鏡も外してみせる。

「おお!そうか!そうだったのか!
 うんうん、お似合いだよ、すっごく!」

 けっ
 そんなはずなかろうが!

 …などという本心は ひたすら押し隠し
 
「すみません…風に乗って聞こえてしまったんですが…
(耳を澄まして 懸命に聞き取ったんだけど!)」

 ひしっと その腕にすがりつく。

「…え…えっ!?」

 すっごくあせってるっぽい気配
 眼鏡取ったままなので わからないが

 頼みごとするときは レンズ越しでないほうがよかろう

「椿君のお父様の会社 何か 厄介ごとに…?」

「…あ、い、いや も、申し訳ないけど…部外者に…」

「部外者じゃありません!!」

 ほっぺの内側 強くかんで 目に涙を浮かばせる。

「私たち 将来を誓い合ってるんです!(大嘘だけど!)
 椿君のお父様なら 私にとっても 大事なお父様!!」

「な、苗床さん…っ!」

「どうか どうか 教えてください!
 椿君のお父様の会社で 何が 起こってるのですか!?」

 


「遅かったな。苗床」

「あ、うん。あれ?お二人は?」

「親父が 一般病棟に移されたから、付き添っていった」

「な、なんで 一緒に行かないの?」

「俺まで移動したら おまえ迷子になっちまうだろ?」

 「…看護師さんに 聞くくらい 私だって できるのに…」
 と 言いかけてやめた。

 俺様で 王様だけど
 さりげに 優しいよね 椿君って

「お父様…どうだった?」

「今は 薬が効いて 寝てるけど…呼吸は穏やかだった」

「そう…。よかったね!」

「ああ。ありがとな」

「へ?私に お礼言ってもらう理由は」

 突然 ぐっと椿君に抱き寄せられた。

「一番不安だったとき 支えてもらった」

「…椿君…」

「ほんとに ありがと…な」

 抱きしめる力が 強くなる

「みっともないとこ 見せたよな…俺」

「…だね。みっともなかった!」

「…容赦ないな…」

「でもね 前よりもっと 椿君のこと好きになったよ」

「…え…っ」

「友情ランク 1アップ!!」

「…そりゃ…どう…も」

「ね。どのくらいで退院できそうなの?椿君のお父さん」

「ん?経過を見ないとなんともいえないけど 最低でも2週間はかかるらしい」

「…そう…」

 2週間

「…?苗床…?」

 退院したって すぐ 現場復帰は 無理だろう

「おい!どうした?」

 その間に 事態はどんどん悪化する

「苗床!いったい さっきから…」

「椿君!今夜は みなさん お父様に付き添い!?」

「え。い、いや 付き添いベッドは 一つで…
 お袋が 絶対 離れないって言い張ってるし」

「お家には お姉さんと椿君がいるのね?」

「いや。姉貴も サブ入れて付き添うから 今夜 俺一人」

「それは 好都合!」

 あのお姉さんいると何やかや うるさそうだしね!

「は?」

「椿君!今夜 おたくに泊めて!」

「はぁ!?」

「お願い!どうしても 泊めてほしいの!幸い 明日 休みだし!」

「ちょ まっ!!聞いてたのか!?今夜は 俺しかいないんだぞ!?」

「…だめ?」

「ダメに決まってる!何 考えてるんだ!お前は!!」

「そっか 仕方ない。じゃ 駅前のネットカフェいくか」

「はぁ!?」

「どうしても 今夜 ネットにつなぎたいんだよ!
 でも、うちには パソコンないしさ!」

「…めあて それかよ…」

「そ。ま。深夜10時過ぎてから入れば 深夜割引で 翌朝5時まで1000円だし。たまには…」

「ダメだ!!!!!!!」

「な、なに。大声出して」

「冗談じゃない!女一人で そんな危ないことさせられるか!!」

「や。別に 危ない店じゃ」

「だめったら、ダメだ!!
 ネット使いたいんなら うちにこい!いくらでも使わせてやる!!」

「…いいの?」

「いい!そんなやばいまね させるくらいなら 必死に我慢する!!」

 ???

 必死に我慢??

 うっわ
 すっごい失礼なヤツ!

 私を泊めるって そこまで 嫌なこと!?


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