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「松蓮聖戦」
第4章 蓮香松涛

稲妻の走る空(side:K)【蓮香松濤 №31】

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稲妻の走る空(side:K)【蓮香松濤 №31】





「お、お待たせしまして」

 ざっとシャワーを浴びて、ささっと サンドレスに着替える。
 髪の毛は ちょちょっと バスタオルでふいて バスルームを出た。

「いや、早かったね。
もっと ゆっくり湯船であたたまってくればいいのに…。」


 そんなことできませんから!
先輩を 部屋の中にお待たせしたまま!

「まだ 髪から雫したたってるよ。おいで、乾かしてあげる」

 敦賀さんがドレッサーの椅子をひいて、私を呼ぶ。

 そっ!そんなことできません!!
 いえ。させられるわけないでしょー!?

「いえ!そんな…!自分で…!」

「おいで」

「…はい…」

 逆らえるわけがない…。大先輩に…。
 言われるがまま ドレッサーの前にすわる。

 半円形の大きな鏡。
 鏡の中に私のとまどう顔。その背後に敦賀さんの優しい笑顔。

 なんだろう?
 すごくうれしそう。

 タオルではさみこむようにして 私の髪の水分をていねいに吸い取っている。

「タオルかぶってごしごしごしっなんて 乱暴なやりかたしたら 髪いたむからね!!」

 ヘアメイクさんが、さんざん注意してくれたっけ。そういえば。
 さすが、モデルとしても超一流。その辺のことは、心得てらっしゃる。

「ドライヤー持ってきてるよね?」

「はい」

 駆け出しとはいえ、私だって女優のはしくれ。

 ホテル備え付けのドライヤーでは、乾かすだけ…のも 少なくないので
 ヘアメイクさんお勧めのマイナスイオンドライヤーは 常に携帯している。

 熱風が直接私の肌に当たらないよう 手でガードしながら乾かしてくれる。

 ??
 なぜだろう…なんだか すごく上機嫌…?

 この状況で どうして???

「あの…残念でしたね…敦賀さん」

「ん?どうして?」

「だ、だって せっかくの貴重なOFF!楽しみにこられたグァムが、こんな天気で!」

 スコールはいっこうに収まる気配がない。暗い空には時折、稲妻まで走っている。
 泳ぐにも 潜るにも 観光するにも あいにくすぎる天候だ!

「…ああ」

 今、気づいた…という顔で 敦賀さんが 外に目をやる。

「…まあ。都会の喧噪から逃れて ゆったりできるだけでも 充分 値打ちがあるから。」

「は、はあ」

 ?????

 いや、そりゃ。
 『都会の喧噪』からは 逃れられるでしょうが…
 『超人気リゾート地の大喧噪』に わざわざ こられなくても!

 礼文島にお持ちの別荘に行かれたほうが、よほどリラックスできそうなのに…???

「はい。乾いたよ」

「あ。ありがとうございます!」

 さすが、敦賀さん…。
 ブロー技術も、ばっちりだ!

 敦賀さんに 手を取られて立ち上がる。

 や いきなり抱きしめられた!

「つ、敦賀さん!?」

「さっきは さすがに 人前でできなかったから…ね。」

 きゅら きゅらっ きゅららっっ
 そのさわやかな笑顔が 痛い!

「な、なにをですか!」

「挨拶。あらためて、『おかえり』」

 そっと あごを持ち上げられ、唇にキスをされる。

 う~。
 な、なにも あらためてやり直さなくても!
 さっきの ほほへのキスだけで いいんですけど!

 なんてことは 言葉にはできない。
(言ったら最後…とことん 『特訓』されるにきまってるもの!!)

「た、ただいま」

 私からは、そっと触れるだけのキスを返す。
 さすがに 敦賀さんのように舌先に触れるような…のは…私にはできない!

「じゃ、夕食に行こうか。外には出られないけど、このホテルのレストランに。」

 抱きしめるその手はゆるめず、敦賀さんが耳元にささやいてくる。

「はい。」

「夜は どっちにする?」

「…は?」

「オレが ここに来ようか?それとも 君がオレの部屋に来る?」

「はっ?!」

 ちょっ…な、なにを!

「見たところ、ベッドは オレの部屋の方が大きいようだし。」

 胸ポケットから すっとカードキーを取り出して私に渡す。
 
「オレのほうにしよう。今夜、待ってるから。」

「つ、敦賀さん!」

「ん?」

「グ、グァムにいる間くらい 添い寝して頂かなくても平気ですから!
現に この3日間…!」


「あれ抱いて寝てたんだろ?」

 敦賀さんが 親指で指す方向見て 一気に 顔に血が上った。

 しまった!ソファーに出しっぱなし!
  
「あんなの抱いてなきゃ寝られないようなお子様には 保護者が必要だよね。」

 にっこり さわやかに敦賀さんがほほえむ。

「うっ…」

「まあ。まずは夕食だ。グァムにもあるかな?旗たてたお子様ランチ」

「敦賀さん!」

 もう!敦賀さんのばか!
 どうせ 私は 子どもですよ!

 だって…つい 持ってきちゃったんだもの…

 敦賀さん人形…

 だって!
 抱きしめてなきゃ 寝られないような気がしたんだもの!

 敦賀さんが悪いんだから!
 私を さんざん 甘やかすから!

 一人では 淋しくて寝られないくらい

 すごく…優しくしてくれるから…。

 敦賀さんが…悪いんだから…!











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