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「松蓮聖戦」
第4章 蓮香松涛

海月(side:S)【蓮香松濤 №36】

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海月(side:S)【蓮香松濤 №36】






「最高ですね!さすがとれたて!おいしいです!」

「そうでしょー?さあ どんどん 召し上がってください!京子さん!」

「あ。京子ちゃん!こっちの貝焼けたから!おいしいよ、これ!」

 グァムで過ごす最後の夜。
 打ち上げを兼ねて始まったバーベキューパーティー。

 予定を順調にこなせて、首尾良く1日半の休暇過ごせて
 撮影隊一行は すっかりハイになっている。

 ここぞとばかり キョーコをとりまきやがる 男どもが…!

 …あの野郎は…どこいった?
 あいつなら なんとしても つきまとってるはずなのに…!
 こういうとき虫除けにならなくて 何の存在価値があるんだ!おまえは!

「遅くなりまして…。」

 オレの声に キョーコの周りにいた奴らがぎょっと振り向いた。 

「や、やあ 不破君 お、お疲れ様!」

「撮影の傍ら、CDジャケット写真撮影なんて 大変だったね。」

 …まったくだ…!

 CM企画に乗じて、ちゃっかり他の仕事ねじこんできやがって!

 アカトキの抜けめなさには、ほとほとあきれ果てる!

 せっかく 順調に進んで 1日半の休暇 もぎとったのに…!

「お疲れ様でした…不破さん。」

 社交辞令もばりばりに、キョーコからねぎらいの言葉がかかる。
 
 …まだ…それか…!おまえは!

「お腹すいたでしょう?さあ、どうぞ。コンロの側へ。祥子さんも。」

 にっこりほほえんで ばばっと 盛りつけた2つの皿をおき
 自分は ぱっと そこから 離れようとする

 …そうは させるか!

「ああ、確かに すごく…な。」

 ぐっとキョーコを抱きしめる。

「しょ、ショー!なに…!」

「うんと補充させてもらわないと…人生の潤いってヤツを…な。」

「ど、どこが…潤い!?は、離してー。」

 周囲のやつらは、ため息をつくだけで…もはや止めようとはしない。

 がっしりとオレに抱え込まれて じたばたするキョーコ。

 涙目で見上げてくるその瞳に、月が映って輝いている。
 ばぁか…そんな瞳 男 誘ってるだけだ…!

 その細い首筋に唇を寄せる。

「紙婚式迎える夫に つれないだろ?…ん?」

「そ、それはCM設定!こ、混同は!!」

 ぴちゃっ

 ひっ!?

 な、なんだっ!?

 く、くくく、首筋に  ひやっとぬるっとしたものが!

 ぞっとして振り向く

「やあ…どうかな?グァムの海月(クラゲ)。」

 きゅら きゅらっ きゅららっ

 …!
 つるがぁぁぁぁぁ~!!

 要る時にいないで、どうして要らん時に あらわれるんだ!おまえは!!

 くそ!
 今の…すきに キョーコには 逃げられてしまったし!

「あ。あの敦賀さん それ…?」

「セスナ整備の帰りに、浜辺通ったときに見つけて…ね。」

 ヤツがそれをあらためてヘルメットに入れる。

「君なら、『海のお月様ー 』とかいいそうだと思って…。」

 ヘルの中には、海水が入ってたようだ。
 くらげは ふよふよ浮いている。

「あ!?本当!これ!夜光性なんですね!光ってます!!きれいー 」
 
 確かに…暗がりの中で見ると、かすかに黄色っぽく光っていた。

「後で海に帰しにいくけど…散歩がてら一緒に行こう?」

 喜ぶキョーコに、ヘルメットごと 手渡しながら さりげに アイツの肩を抱く!

 こ、この…女ったらし!!

「空の月も、海の月に劣らず綺麗だから…ね?」 

「は、はい」
 
 ありとあらゆるものを くどきの手段にしやがってーーーーーー!!

「あ、あの…敦賀さん…どうぞ…ごいっしょに。」

 スポンサー側の男、馬場がおそるおそる声をかける。

「え?…いいんですか?部外者なのに…」

 空々しい!!今更、遠慮する振りなんぞするな!
 さいしょっから!そのつもりでわりこんできやがったんだろうがっっっっっっっ!!!

「も、もちろんです!」「さあ、どうぞどうぞ!」「社さんにも 今 お声かけたとこです。」

「すみません。お言葉に甘えます。」

「じゃ、このクラゲは涼しいとこに 置いておきますね。」

「ああ、頼むね。」

 キョーコは、火元とは反対側の砂をほり、ヘルが傾かないよう固定した。

「はい。敦賀さん、お好きなの選んでください。」

「ええ、いただきます。」
 
 メイクさんが いそいそと皿を渡す。嘘くさい笑顔で、ヤツが受け取った。

「尚!私たちもいただきましょ!ね?」祥子さんが、必死にオレの袖を引く。

「ほら!さっき 京子ちゃんが私たちに取り分けてくれたもの…あ、あら?」

「ん?」

「なんだか…片方のお皿だけ やけに偏ってる…んだけど…。」

 片方には 魚・貝・イカ・エビ まんべんなく バランス良く
 もう片方には 貝類が 一切ない。

「こっちが オレだ。」さっと貝類抜きのほうの皿をとった。

「え?ど、どうして!?」

「オレは 貝にあたりやすくてな。」

 すぐお腹を壊してしまう…ので、食べないようにしている。
 子どもみたいで恥ずかしいから、公言したことはないが…!

「ふぅ~…。」

「なんだ?」

「…ホントに あなたのこと よくわかってるのね…京子ちゃん…。」

 しみじみとつぶやかれたその言葉が…胸を刺す。

 そうだ。
 キョーコは…昔から オレを一番…理解してくれた。

 でも…オレは…全然…あいつを理解せず…
 自分の気持ちさえ わからず…!

「つ、敦賀さん!そんな自分で…」

「いいから。エビ大好物だろ?」

 かいがいしくキョーコに 焼けたエビを取り分ける

「す、すみません」

 …あのいまいましい男!

 あんなヤツの介入を許してしまった!

 本来なら あそこで ああやっているのは オレのはずだったのに!
 キョーコのすぐ傍らで、アイツから 満面の笑顔を向けられているのは!








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