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「『恋だの愛だの』」
疾風怒濤

[9]虎穴にいらずんば 虎児を得ず

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虎穴にいらずんば 虎児を得ず 

 【多少の危険を冒さなくては 大切なものを得ることはできないのです】


 ― しゃしゃしゃしゃっ ―

 椿君が リモコン操作したとたん

 窓のカーテンがすべて閉まり、
 フロント硝子も 大きな銀幕で覆われる

「…な、なにっ!?」

「エコカーだから、省エネモード。
 紫外線よけ効果ばっちりだろ?」

 言うが早いか
 二人の座席シートを倒してきた。

「つ、椿…」

「ついでに 外からは 絶対のぞけない仕様だ」

 私の首筋に唇をあてながら
 右手で スカートのすそをまくり…

「ま、待ったー!椿君!約束は…」

「安心しろ。こんなとこで 本番におよぶ気はねぇよ」

「じゃ、じゃ この右手は…っ」

「黒のレースか。
 すげぇ!みえないとこまで こだわってコーデしてるのな。
 さすが一流ブティック」

「ど、どこ 見てるのー!」

「下着」

「しれっと 言うなー!!いやらしいよ!?椿君!」

「ばーか。男が いやらしくなけりゃ 人類は滅ぶっつぅの」

 なおも さわさわと 私のももなでながら うそぶく。

「でも、いいな!ガーターベルト!
 パンストより いざってとき やりやすそうだし!」

 いざ…?

 って 何を…!?

「よし!
 明日は 一緒に 下着専門店回って いろんなパターンそろえようぜ!」

「や、やだ!ゼッタイ ゼッタイ やだ!
 下着は 自分で ひとりで 買うもん!!」

「なんか 女が着せ替え人形 楽しむ気持ち わかってきた。
 服も アクセも 小物も コーデして うんと着飾らせてやりてぇ」

 すっごくうれしそうに ほほ赤らめて 私を見つめてる。

 で もって
 私の言葉…全然 聞いてないねっ!椿君!

「おまえのためなら 俺にできること なんでもしたい…」

 一転して 真剣な目で 私を見つめてくる

「こんなこと できる日が来るなんて…夢みたいだ…」

「…椿…君…」
 
 ぎゅっと 抱きしめられて 何もいえなくなる。

 ― ♪~ ―

 突如 私の携帯が鳴り出した。

 椿君が 少し 腕を緩めてくれる。

「はい」

 急いで ポケットから取り出して耳に当てる。

「かのこ!アンタ 婿さん連れてくるって マジ!?」

 ね、姉ちゃん!?

「声 大きいよ!
 鼓膜 破れるかと思ったじゃん!!」

「ガキのくせに、いつのまに!
 よくも、今の今まで 隠してたねーっ!?」

「や。べ…別に隠す気は…」

 私だって
 今朝まで ちっとも知らなかったっての!!

「姉のアタシが 彼氏 2年後 大学出るまで 待たなきゃなんないのに!
 妹の分際で 先 越す気ぃー!?」

「や!そんな!先 越す気はないから!」

 こっちだって 大学卒業後!
 4年も先の話だから!!

「パパも すっごく カンカンだったって!
 仕事先に電話したママが めっちゃ おびえてたんだから!」

 うっわー;

「ああ…だろうね…」

「特大の雷が落ちる覚悟で帰ってきなよ!?アンタも婿さん候補も!」

「…う、うん…」

 言いたいだけ言って 電話は切れた。

「ふぅ…」

「…かのこ」

 背後から 椿君が優しく抱きしめてきた。

「悪い…俺が 性急に 事 運んだせいで やな思いさせて…」

「う、ううん。
 あ、あのね!むしろ この後 やな思いするの 椿君のほうだと…」

「ののしられても どなられても 殴られても 平気だ 俺は」

 いや
 しゃれにならないから それ!

 うちの親父は 野生の男だし!!

「貴重なものを手に入れようとしたら それなりの代償は必要だしな」

 そっと 私のあご 持ち上げて 真摯な目で見つめる。

「お前が手に入るなら…俺は どんな試練でも 受けて立つ!」

「…椿…くん」  

 やがて降りてきた熱い唇
 深い口付けに 目を閉じて答える。

 大丈夫
 私が 守るから

 そう やすやす 親父に 椿君 殴らせたりしない

 体はってでも 守ってみせるから!


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