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「松蓮聖戦」
第5章 仙友浄友

望月(side:M)【仙友浄友 №28】

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望月(side:M)【仙友浄友 №28】




「…それ…どっちから?」

「え?」

「そのラピスラズリに…ダイヤモンドの ネックレスと指輪!」

先日のアメジストとは明らかにレベルが違う。

 この子の今のギャラなら買えるだろうけど
 この子の堅実な金銭感覚なら 絶対買うはずがない!

「…ショー…から…。『進級祝い』…って。」

 ああ…なるほど。
 9月から 3年に進級したんだった…。

「あんたが星好きって見越して…身につけたくなるデザイン 的確に選ぶなんて…
 さすが 幼なじみね。」

「やめてよ!モー子さん!あんなやつは 単なる『腐れ縁』なの!!」

 …といいつつ、しっかり贈り物のアクセサリー つけてるくせに…。

 今回は…誰も 強要してるわけじゃないのに…。

「…へぇ…?不破君からの贈り物なんだ…それ…。」

 ぞくり…。

 瞬時に 初秋のさわやかな空気が凍てついた!

「つ、敦賀さん…!」

 きゅら  きゅらっ きゅらららっ

「進級祝い…ね。彼も、なかなか 気の利いたことするね…。」

 さわやかに ほほえむその笑顔…に 
 な、なにやら…陰鬱な…暗黒のかげが…!

 い、いや!負けちゃダメ!
 今、ここで キョーコ守れるのは 私だけなんだから!

「失礼じゃありません?先輩!私たちの部屋、LME部室に ノックもせず!
女だけの部屋なのに 非常識すぎます!」

「そうだね…失礼。ドアが開けっ放しだったから つい…ね。」

 う”…!
 しまった!!

「あらためて…おじゃまします。」
 
とっくに開いているドア こんこんとノックするのが いやみったらしい!

「じゃあ 俺も君に 進級祝い 贈るよ。受け取ってくれるね?」

「そ、そんな!いつもお世話になりっぱなしの先輩に!そこまでしていただくわけには!」

「『単なる腐れ縁』からは 受け取れて 『先輩』からは 受け取れない…って言う気かな?」

 ひゅぅぅぅうううううううううううううう~!

 部屋中の空気が パキンと凍り付いた!

「よ、よろこんで う、受け取らせて頂きますぅ~。」

 かわいそうに…キョーコの眼は うるうるとうるんで涙目…

 はっ!
 いけない!!

 ばっとキョーコに抱きついた!

「え?モ、モー子さん…?」

「…キョーコ…ごめんなさい…私…私ったら!」

 はらはらっと 涙を流しながらすがりつく私に キョーコは 明らかに 動転する。

「ど、どうしたの!?モー子さん!!」







「いいかげん…ワンパターンすぎないかな…?」

 キョーコの足音が消えたとたん
 憮然とした表情になって 大魔王が毒づいた。

「俺とサシで話すために…菓子 買いに行かせるの 口実にするのは!」

 まあね。我ながら芸がないとは思うんだけど…。

「半年前に1回使っただけです。細かいこと 気にしないでください。」

「…まあ いい。…で?」

「キョーコ抜きで 不破のヤツに 醜い対抗意識燃やすの やめてください!」

 時間がない。(なんせ キョーコの脚の速さは、人間レベル越えている!)単刀直入に言う。

「ふりまわされて おろおろしてるキョーコが 哀れすぎます!」

 ふぅ…。

 唐突に 目の前の先輩が 重いため息を吐く。

「…?どうなさいました?」

「いや…。そうか…あれから 半年もたつのか…と、我ながら 進展の遅さにあきれて…」

「…ちゃっかり 部屋に引き込むのに成功してるじゃないですか。」

「いっておくけど!あくまで『同居』であって!君が邪推するようなことは…」

「あってたまりますか!!」

 なに 身勝手なこと ほざいてるのよ!キョーコの意思 無視して!!

「もう一度、念押ししときます!」

 真っ正面から にらみつける。

「『あなたにまで裏切られたら キョーコは もう 立ち直れません』!」

「…ああ…。わかってる…。」

 …?

 半年前とは違う…。
 敦賀先輩の目に 辛そうな苦渋の色がにじんでいる。

「…だが…アイツに遅れはとりたくない…。
 恋する男のいじらしい心情 察してもらえないかな?」


 「いじらしい」!?

 …どの口で…そんなセリフ!

「…だとしても…ちゃんと キョーコの意向 大事にしてください!」

 「ど、どうしよう…モー子さん…こんなすごいもの…!」

 授賞式に 敦賀さんから贈られた ダイヤモンドの豪奢なネックレスやらブレスレット。
 箱あけた瞬間のキョーコは、半泣き状態だった。ものすごく 恐縮しきっていたもの!

 「それだけすごい賞なんだってことよ。遠慮せずいただいたら?
 突き返すのはかえって失礼よ!」

 受け取らせるべく説得するのは、けっこう骨だった!

 そのくせ ヤツから 贈られた 豪勢な(おきらかに 同じシリーズの)ティアラは、
 「こ、これも、復讐の一環よね!」とか わけわからないこと
 自分に言い聞かせながら やけくそぎみにつけてたけど。

「わかった…選ぶときは 彼女も一緒に…」

 ― だだだだだだだだだだ ―

「…今回は、往復30分かかるとこ指定したんじゃ…。」

「…そのはず…でしたが…」

「モー子さぁぁぁーーーーん!」

 真っ赤な顔で汗だくになったキョーコが駆け込んできた。

「ごめんね!遅くなって!!」

 いえ…まだ 10分しかたってないから…!

「ううん!ありがとう!こんなに早く帰ってきてくれて!」

 とっさに うるうる涙目をつくる!

「ごめんね!キョーコ!いつも わがまま言って!」

 ぎゅっと キョーコを抱きしめる。即、キョーコが抱きしめ返してくる。

「そんな!!水くさいわ!私たち 親友でしょう!?」 

 目の端で 色男が悔しそうに顔をゆがめてるのがわかる。
 
 ふ
 思わず 優越感に浸る。

 あなたじゃ こうはいかないでしょう?まだ…!

 しょっちゅう 抱きしめてるけど!強引に!一方的に!
 どれほど抱きしめても キョーコから抱きしめ返されたりしてないものね!

 まだ…一度も!

「さ!じゃあ 召し上がれ!モンブランクリームのせ薩摩芋ムースつき
抹茶風味シフォンケーキ添えのお月見団子入りスペシャルオータムパフェ!!」


 キョーコが さっさか 袋から 3つのデザートを取り出す。

 …すこしも形崩れしてない…。
 あのスピードで走って…どうやってこんな神業ができるんだか…。

「敦賀さんも どうぞ!今 お茶入れますから!」

「ありがとう…喜んで。」

 大魔王が一転 優しい笑顔になる。

 …半年前…の あの日のように…。

「いただきます。最上さん

 だけど…

「あ。ど、どうぞ。お召し上がりください。」

 しごく自然に キョーコを抱きしめて ほほにキスをする 敦賀さん。
 もはや 逃げ腰にもならず いやがりもせず 笑顔で返事する キョーコ。

 時は流れてる…確実に。
 変化は訪れている…着実に。

 私…いつまで キョーコの№1でいられるんだろう…。







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