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「松蓮聖戦」
第5章 仙友浄友

落ち柿(side:薫 in『埋み火』第8話)【仙友浄友 №45】

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落ち柿(side:薫 in『埋み火』第8話)【仙友浄友 №45】




 副長の私室。正座して、ひたすら 待つ。

 気分は 処刑台に座らされた犯罪者。

 どうしよう!
 日頃 隊の規律にうるさい方。

 宿直の最中に…ああいうこと…してたら それは…激怒なさるのも無理はない。

 いや
 なにより!

 い、今の私…男ってことになってる!

 きっと 奇人変人見るような 軽蔑の目で見られるんだろうな…。

 …すごく辛い…。
 尊敬している先輩に 失望されてしまった…なんて。

 聞き慣れた足音が、近付いてくる。
 思わず 居住まいを正した!

 からっと ふすまが開く。

 副長が 険しい顔で 入ってきて ぱたんと閉める。

 すっと 差し金をはめこむのを見て 冷や汗が出た。

 これは
 徹底的に いびられる!

 …仕方ない…とにかく…平身低頭 反省の態度を…

「桜木…」

 向かい側に座った 副長が低い声で話しかけてきた。

「おまえは あの男に 惚れているのか。」

「…え…」

 思いもかけない言葉に耳を疑った!!

 てっきり…
 『士道不覚悟!その腐った性根 たたき直してやる!』
 っていう 副長のいつもの口癖(私は受けたことがないけど)が 炸裂するとばかり…

「どうなんだ!?」

 な、なぜだか ものすごく せっぱ詰まった声だ!

「あ、あの方には…とても お世話に…」

 まじめで誠実でいい方だ。
 親同士が決めた婚約とはいえ 不満など言ったら罰が当たる。

「優しくされれば、お前は誰にでも 抱かれるのか…。」

 …!

「ご無礼でしょう!!私は そのように軽くは ありません!」

 怒りが煮えたぎってくる!

 許嫁だと思えばこそ…
 何事もなければ 半年も前に祝言をあげてた相手だと思えばこそ
 逆らわなかっただけのこと!!

 そうでなければ!

「…あの男だから…と いうこと…か。」

 突然、副長の声の調子が変わった。

「…?あの…?」

 とたんに
 腕をつかまれ 引き寄せられた!

 え?え?

 い、いつのまにか 副長の胸の中に 抱きしめ…られ…て…る??

 ど、どう…なって…!

 抜けだそうにも すさまじい力で 必死にあらがっても びくともしない!

「ふ、副長…?」

 こ、これは いったい どんな新たな罰則ですか!!

「やめておけ…。」

 耳元に 低い声でささやかれて ぞくっとする。

「…え。」

「あいつには 許嫁がいる。」

「…存じてます。」

 ええ。そりゃ、もう!誰よりも 私が!

「噂によると 本朝三大美女の誉れも高い 実に魅力的な女性らしい…。」

「……」

 それは…はっきりいって 嘘八百!
 私、そんな大した美女じゃないです!ええ!!

「さっきの言葉…おまえも聞いたろう?あいつは 許嫁を大事に思ってるようだ。」

「…はい。」

…そう
 あの方は いつでも 私を大切にしてくださる

 始め出会った時から ずっと それは 変わらない

 「しょせんかなわぬ想い…とあきらめておりました。
  それなのに…夢のようです!あなたの許婚として認めていただけるなんて!」


 「私は 私の全てをかけて 生涯 あなたにお尽くしいたします!舞殿!!」

 そのお言葉どおり いつでも 私に よくしてくださった。

 今度のことにも 最大限 助力してくださった。

 しょせん…私のわがままなのに… 

「俺にしておけ。」

「…は?」

 副長が まっすぐ私の目をのぞきこんでくる。

「あ、あの…?」

 な、なにが言いたいの…?この人!

 思いもよらない展開で 判断が鈍った!

 …のを 悔いたのは 次の瞬間!
 
 いきなり 乱暴な口づけで 唇をふさがれてからだった!!

 え?え?え?

 な、なにが?
 いったい なにが!!

「あいつの心は 半ば以上 許嫁のものだ…。だが 俺なら 全て おまえにささげてやる。」

 …!
 
 い
 いつのまに!?

 気づけば 畳に押し倒されていた!

「お前のためなら どんなことだってしてやる。」

 上からのしかかられて さっきより さらに 深い 口づけが降ってくる!

「ふ、副長…!」

 必死に抵抗しても びくとも動かない!

「俺では だめなのか?」

「…っ!」

 暗い眼でみすえられて ぞっとした。

「お…おたわむれは!」

「こんなこと…ふざけてするような男と 思うか?」 

 …思いません…

 隊で いちばん 女性におもてになる方だけど…
 堅過ぎておもしろくないと 隊長がいつもからかっておられるほど…きまじめな…

 も、もしかして…女と…ばれてる!?
 
「わ、私は 男です!副長どのには、そのようなご趣味は…!」

「自分でも…どうしていいのか わからないんだ…まさか 男に惑わされるなんて…」

 ほっ
 よかった!

 ばれては ない!!

「この2ヶ月…地獄の苦しみを味わってきた。」

 いや
 よくないでしょう!

 私の体の上には、あいかわらず 副長がのしかかったままなんだから!

「こんなばかな 何かの間違いだ 気の迷いだと 自分で自分を責め続けてた。」 
 
 辛そうな眼で見つめられて 胸がどきっとはねた。

 初めに会ったとき、役者絵から抜け出たような人だと思った。

 厳しい人だけど…誰よりも 自分に対して厳しい。
 隊でいちばん強くて…頼もしい…あこがれの…先輩

「だが どうやら それも限界のようだ。」

 …!
 首筋に 唇を押し当てられた熱い感覚で 我に返った!

「認める…なんとそしられてもいい…俺は、お前を愛してる。」

 な、なに 考えてたの!私!!

「こんなふうに 誰かにつかまるなんて…生まれて初めてなんだ…。」

 熱い唇が のどを伝って どんどん下におりてくる!

「お、お願いです!お許しを!」

 ばれてしまう!

 ここでばれたら 私の望みは!父の無念は!

「…桜木…」

 辛そうな 副長の声で 自分が泣いてたことに気づいた。

「…許せ…なんでも…お前の言うなりになってやる…から。」

 私の目をみないようにしながら 強く抱きしめてきた。
 
「俺のものに…なってくれ…!!」









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