スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←続:甘い日の3倍返し(side:M) 《松の光合成★№29》 →続:甘い日の3倍返し(Side:K) 《松の光合成★№31》
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



総もくじ  3kaku_s_L.png 松蓮聖戦
もくじ  3kaku_s_L.png 天地の詩
もくじ  3kaku_s_L.png 宝物
もくじ  3kaku_s_L.png 献上品
もくじ  3kaku_s_L.png 単発SS
総もくじ  3kaku_s_L.png 『恋だの愛だの』
もくじ  3kaku_s_L.png ツイッター
もくじ  3kaku_s_L.png バトン
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
【続:甘い日の3倍返し(side:M) 《松の光合成★№29》】へ  【続:甘い日の3倍返し(Side:K) 《松の光合成★№31》】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

「松蓮聖戦」
第1章 松の光合成

続:甘い日の3倍返し(side:R) 《松の光合成★№30》

 ←続:甘い日の3倍返し(side:M) 《松の光合成★№29》 →続:甘い日の3倍返し(Side:K) 《松の光合成★№31》
続:甘い日の3倍返し(side:R) 《松の光合成★№30》



「…それで?」

 最上さんの足音が…階段下に(すごい勢いで)消えていったのを確認してから…先を促す。
 
 もはや とりつくろう必要のない笑顔は、すぐにひっこめた。 
 彼女…琴南さんのほうも…すでに(わざとらしい)嘘泣きをやめている。
 この聡い女性には、口先だけのごまかしなんて…どうやら意味がなさそうだ。

「どこから 聞いてらっしゃいました?」
 彼女の方も、一瞬たりと無駄な時間を費やす気はなさそうだ。単刀直入に問いかけてくる。

「…『もしかして うぬぼれてもいいのかも…』あたり…」

 答えながら…つい…口の中が苦くなるのは…どうしようもない!
 なまじ、期待が大きかった分、失望もはんぱじゃなかった…!

「それは…ご愁傷様でした…」

 にやりと…底意地悪げな笑みで言われて…さすがに
 むっとする。

「…俺では…彼女の相手には ふさわしくない…かな?」

「まさか!『芸能界1いい男』『抱かれたい男№1』『ドル箱大スター』様に!
 そんなおそれおおいこと 思ってませんとも!!」

 いかにも心外そうに、うるうる眼で、ふるふる首を横に振っている様は…いかにも けなげな
 後輩ぶりだ…。が!

「キョーコのほうが あなたには ふさわしくないんです。近づかないでいただけます?」
 眼の中にひらめく剣呑な光…。

 こ…の!

「君に指図されるいわれはない!」

 つい…口調も 目つきも 今まで、女性相手に…紳士「敦賀 蓮」としては、誰にも…
 絶対 むけたことのない 険しい調子になってしまうのは…仕方のないことだろう!

「親友としては、あんな下心丸出しな お部屋見せられて…ほっとくわけにはいきません!」

 う…。

「妄念が漂いまくってますもの!!」

 …彼女の方も、負けていなかった!
 
 だけど…「下心」とか「妄念」って それは あんまりだろう!

「『恋心』って言ってくれないかな…せめて…!」

 愛する女性に…最高の物を与えたい。
 そばにおきたい。
 
 この程度のこと…恋する男なら 誰でも 思うだろう!?

「そんな清らかで殊勝な表現 あなたには 似合いません!」 

「な!」

「できるなら この部屋に閉じこめておきたいって…思いながら用意したでしょう!?」
 
 あまりにも あっさりと 本心…あばかれて 答えられない俺に容赦なく攻撃を加えてくる!

 他の誰の目にも ふれさせたくない。
 自分以外の 他の 誰も 見てほしくない。
 そんな 醜い 独占欲…。

「あの子の 貴方に対する 無邪気な信頼…裏切ったら…。」

 自分の腕の中に…閉じこめてしまいたい…よこしまな…想い…。

「私 貴方を 絶対に許しません!!」

 すべて 見抜かれてる!この…親友には…!

「貴方にまで 裏切られたら…あの子…今度こそ 絶対に立ち直れないもの!!」

 さっきとは まるで違う 今度こそ 本物の涙…。

「…よく 心得てる…。
 手順 すっとばして…彼女に 無理強いなんて 死んでもしない…から」


 わかっている!そんなマネしたなら!
 あの子の心の中から 俺は 完全に消去されてしまう。

 それは…俺にとって、死刑宣告にも等しい!

「…耐えられるんですか?」

「耐えてみせるよ」

 そのとき…階段の下の方から すさまじい足音が フェードインしてくる。
 え”…!?思わず…目を見合わせる。

「片道10分はかかる…距離じゃ…なかったのか?」

「そ、そのはずなんですけど!! 
 しまった!あの子…人間じゃなかったんだ!」

 ずいぶん失礼な…と 思いつつ心の中で 思わず…同意してしまう…。

「モーーーー子さぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーん!!」

 髪ふりみだした…それは、もう…すさまじい形相で…最上さんが部屋に駆け込んでくる。

「お…遅く…なってごめんねー!で…きるだけ 急い…だんだけど…」

 ぜえぜえ息をきらす、彼女の背中を 紳士らしく 優しく
 さりげなくなでつつ…(チャンスは最大限に生かすものだ!)つくづく思う。

 そう…だろうな…。

 片道10分かかる道のりを いったい…何を…どうやったら…
 …往復8分で帰ってこられる!?

 惚れた弱みを…精一杯、どれほど足し算しても…。人間じゃない!

「ううん!ごめんね キョーコ!私ったら つい 親友のあなたに あまえちゃって!」

 早速、嘘泣きモードを発動しつつ 琴南さんが 弱々しそうにつぶやく。

 …あ〜。また例の…猿芝居が再開されるのか…!

「そんなこと!何でも言って!私たち 親友じゃないのぉ〜。」

 実にうれしそうな最上さんは 天然…いや…しごく素直だ。

「でも…ごめんね?突然…ここから片道5kmはある コンビニにしかない 3月限定の
 ウルトラスペシャルティラミス風パンナコッタ味ストロベリーチーズパフェが食べたい!
 なんて わがままいって!」

 全くだ!

 いくら…最上さん抜きに、俺と話したかったからって コンビニに、
 (その…聞いただけで胸焼けしそうな)菓子を 買いに行け…とは

 泣きながら、言うほどのことか?!

 親友じゃなくて パシリだろう!

「いいのよぉ〜モー子さんが 私を頼ってくれるなんて めったにないもの!
 私 本当に うれしい!これからも!私にできることなら、なんでも 言ってね?」


「キョーコ…!」慈しみにあふれる 琴南さんの視線には…もはや…演技のかけらもない。

 俺の存在は…完全に忘れられてる…?もしかしなくても!

「さ、じゃ 冷たいうちに 召し上がれ!あ。敦賀さんの分も 買ってあります、どうぞ!」

 ふいうちに…俺にも むけられる やさしいほほえみ…。

「ありがとう…喜んで…いただくよ」 

 いろんな醜い思い…すべてふっとばして…しあわせな想いが胸にあふれる…。

 『兄のような』…でも いい。今は まだ…それで…耐える。耐えてみせる!
 あせらない…少しずつ…君の中での 俺の位置を 高める。
 出逢った当初の…険悪なあの関係を 1年で 「兄妹のような」に修復できたんだ!

 必ず…「恋人」の地位に 駈上って見せる!
 必ず!!


紅薔薇



































 関連もくじ一覧 ▼ 
総もくじ 3kaku_s_L.png 松蓮聖戦
総もくじ 3kaku_s_L.png 『恋だの愛だの』
総もくじ  3kaku_s_L.png 松蓮聖戦
もくじ  3kaku_s_L.png 天地の詩
もくじ  3kaku_s_L.png 宝物
もくじ  3kaku_s_L.png 献上品
もくじ  3kaku_s_L.png 単発SS
総もくじ  3kaku_s_L.png 『恋だの愛だの』
もくじ  3kaku_s_L.png ツイッター
もくじ  3kaku_s_L.png バトン
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
【続:甘い日の3倍返し(side:M) 《松の光合成★№29》】へ  【続:甘い日の3倍返し(Side:K) 《松の光合成★№31》】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【続:甘い日の3倍返し(side:M) 《松の光合成★№29》】へ
  • 【続:甘い日の3倍返し(Side:K) 《松の光合成★№31》】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。