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「松蓮聖戦」
最終章 絶えずの炎

狐(side:S)【絶えずの炎 №3】

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(side:S)【絶えずの炎 №3】


 弾けるようなキョーコの笑い声…。

 その愉しそうな声に…意識が覚醒した。

 笑ってる…。

 キョーコが…。

 生きて…いる!
 生きているんだ…!!

 ぼんやりとかすむ視界の中 キョーコが…楽しそうに声を上げて笑っていて

 その視線の先にいるのは… オレじゃないけれど…。

 よかった…
 助かったんだ…。

 オレは…役立たずだった…らしいが…

 生きていてくれた!

 思わず 出雲の神に 感謝をささげる…!

 ありがとうございます

 オレから 夢を奪わないでくれて…

 その目の先にいるのが
 オレじゃないとしても…

 こいつがいない世界なんて…とうてい…生きてはいけない…!

 よかった
 本当によかった

 生きててくれた…それだけで…本当に…。




「ショー!」

 次に目が覚めたのは やけに白く明るい部屋。

 キョーコの声。

「気がついたんか?」

 そして おふくろの…。

「ここ…。」

「京都の病院や。敦賀はんが 救急センターと連絡とって、一番早く治療できるとこに…て
 ヘリで飛んでくれはったんやで。」

 あいつ…が?

「当然のことです、そのくらい。」

 ヤツの声…。

 ふと目を向けると。
 キョーコのすぐ傍ら、やつが立っていた。

「具合はどうかな?不破君。」

 演技抜きに 優しい声で やつが聞いてきた。

「お医者様のお話では、左手の骨折以外は、大きなけがはないから…1週間もあれば
 退院できるそうだよ。」


「キョーコ…は…。」

「わ、私なんか!かすり傷だから!全然!!」

「衣装が 天照大神ばりに 後背のあるような造りだったおかげで…
土砂の直撃免れたらしい。本当に運が良かったよ。」


「上着が紗だったから…細かい土砂が 目に入らないよう 頭からかぶって
 土を掘れたし…ね。」


「でもまあ 数時間 生き埋めだったんだ。検査入院はしてもらうよ。1日は。」

 若い医師が たしなめるように言う。

「は、はい!」

「じゃあ、それが終わってから 一緒に 東京に帰ろう。
 この大災害で、通常の番組 みんな 放映ストップ。
 明日の仕事の予定も キャンセルになったしね。」


「キョーコちゃんのことは うちらに任せといておくれやす。敦賀はん。」

 おふくろが にこやかに ヤツに話しかけた。

「生き埋めになったゆうのに…1日やそこらで 帰せるもんですか。1週間は 骨休めせんと。」

「で、ですから…。東京で…ゆっくり…。」

「京子ちゃんの性格でっせ?東京に帰ったら 今まで通り 敦賀はんとこの家事 せっせと
 やるに決まってます。養生どころやおまへん。」

「もちろん!ゆっくり休んでもらいます!」

「敦賀はん、お仕事でお忙しいのに…みはっとくわけに いきまへんやろ?」

「…!」

「松も きっと そばにおってほしいはずですわ、
 なんせ この子 キョーコちゃん 助けようとしてこないな…。」

「い、います!しばらく 京都でお世話になって!
 ショーに付き添います!私!!」


「まあ…そんな 気ぃ つかわんでええのに…」

 …といいつつ…。
 にんまりと ほくそえむおふくろの顔が 恐い!

「でも…そうしてもらえると うれしいわぁ。なんせ 京は今、紅葉シーズン。
 旅館は おかげさんで 連日満員。松の世話まで、手が回らんとこやったの。」

「…失礼ですが…!この…病院…完全看護…!」

「医療は、技だけでのうて 心やものねぇ。
 キョーコちゃんが ついててくれたら この子のけがも それだけ、早う治ります。」

 ヤツの言葉をさらりと 無視して、おふくろは続けた。

「ここは一つ キョーコちゃん 救おうとしてけがしたこの子の心意気に免じて甘えさせておくれやす。」

「ぐっっ!」

「もちろんです!精一杯 看護させて頂きます!私!」

「おおきに、さすが キョーコちゃんやわぁ。」

「こ、この女狐がっ!」

 ぶるぶると怒りに震えているヤツの小声が聞こえてしまった。

 …が。

 腹 立てる気には なれない…どうしても!

 我が母親ながら…

 しっぽでもはえてんじゃないか…という気がする。

 先が 九つくらいに分かれていそうな…

 相当年食った…古狐の!!




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