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「松蓮聖戦」
最終章 絶えずの炎

初冬(side:M)【絶えずの炎 №4】

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初冬(side:M)【絶えずの炎 №4】





「最上さんだって あわやという危険な目にあって 疲れてるんですよ?」
「もちろんどす。世話しろなんてゆうてません。ただ…付き添いもなく 一人にさせるのは…。」

「失礼ですが!付添いなら 俺が手配させて頂いても…。」

「そんな!とんでもおまへん。敦賀さんにそこまでしていただくわけには…。」

 …。

 目の錯覚かしら…。

「…二人の背後に はぶとマングースのシルエットが見える。」

 ぼそっと 社さんがつぶやいた。

「奇遇ですね…。私にも そう見えます…。」

「つ、敦賀さん…!あの…私も 付き添いたいです。
 ショーの怪我…私を助けてくれようとしたせいですし…。」


「…!状況を言えば!君の方が よほど…!」

「ああ。せやったら、キョーコちゃんのベッドも ここに並べたらどうどすやろ。」

「は!?」

「なっ!!」

「幸い この部屋 広うおますし…個室に一人ずつ ぽつねんとおるより 
 寂しゅうのうてええですやろ?お互いに。」

 女狐…もとい 不破の母親がにんまりほほえむ。

「そうしたら キョーコちゃんにも ゆっくり からだ休めてもらえるし…我ながら ええ考えや。」

「冗談じゃない!!男と女を同じ部屋に置くなんて!
 非常識きわまりないでしょう!」


「…どの口で言うかな…。」「…ですよね…。」

 口先三寸で 純な後輩だまして 同居にもちこんだ狸男が…。

 生きた非常識の権化が…はくセリフじゃない…。

 ふぅ…。

 急を聞いて、社長の手配したヘリに乗せて頂いて駆けつけた京都の病院。

 九死に一生を得たキョーコとの涙の対面もさめやらぬ内に 巻き込まれた騒動…。

 早々に部屋を退散したものの…
 つい…社さんと二人して ドアの影から のぞかずにはいられない…。

 竜虎の争い
 はぶとマングースの戦闘 
 狐と狸の…化かし合い…を!

「…おふくろ…。」

 うんざりしたような声で、不破が割り込んできた。

「オレは 一人で大丈夫だから。たかが 左手骨折…。」

「なにゆうのや!」

 キシャーっっと 音が出そうな勢いで 女将が息子にほえかかる。

「そもそも!アンタの怪我は キョーコちゃん助けようとして…!」

「キョーコは、あと一月で受験だ。その邪魔はしたくない。」

 にらみつけられても 不破は 臆せず言い切った。

「…!」

「…せっかく…飛び級で 追いついたのに…一浪させたら…元も子もない…。」

「…松…。」

「…あの…お医者様から 1週間は長時間の移動は控えろって言われてますし…。
1週間だけ、付き添わせて頂きます。ショーの家から、通いで…。」
 

「受験勉強は!」

「べつに べったり介護が必要な訳じゃないでしょ?ここのテーブルでもできるから!」

「…そう…。」

 …!?

 狸…もとい…大先輩が 実にさわやかに ほほえんだ。

「わかった。最上さんの意志を尊重しよう。付き添ってあげるといい。1週間。」

「あ、ありがとうございます!」

「…え」「敦賀はん…!?」

 不破とその母親が 信じられないというように 敦賀先輩を見つめた。

「院長に交渉して 最上さんを この病院の特別個室に入院させて頂くようとりはからうからね。1週間。」

「…そ、そんな!私のほうは 1日で…。」

「最上さん…」

「は、はいぃぃぃぃ」

 すっと 腰を抱かれ あごに手を添えられて…キョーコは固まった!


「とりはからうからね。」


「…よっ、よろしく…お、お願いいたします。」

 あぁ…。

 かわいそうに…
 もはや 涙目で ふるふるしているキョーコ…。

「俺も この1週間 ぽっかり スケジュール空いたから…。」

 …!?

「ほ、本当ですか!?」「ああ…この災害で 娯楽番組系自粛…。ほぼ…キャンセル。」

「俺も 付き添わせて頂きますよ、不破君に。」

「…そ、そんな!つ、敦賀はんのような 大俳優に おそれおおうて!」

 女狐が 青ざめている。

「とんでもない!大事な後輩を助けようとして怪我した恩人です。
付き添わせて頂くのは、当然の礼儀です。」


 きゅらきゅらっきゅららっっ

「ぐぅ…っ!」さしもの九尾の女狐が二の句もつげない。

「つ、敦賀さん!ご立派です!私のような 駆け出しの後輩なんかにまで!
 そんなお気遣い!ありがとうございます!」 


「当たり前のことだよ。最上さん。君は可愛い後輩なんだから。」
 しれっと 応える 狸…。

 泣かんばかりに感動している キョーコ…。

 あんたね…!

「…京子ちゃん…純粋なのも ホドホドにしないと…。」

「そう思うなら 何とかしてください!あの狸野郎を!」

「…ごめん…俺は まだ 寿命が惜しい…。」

「そんな 無責任な!」


「じゃ、俺は早速院長に交渉してくるからね。」

「は、はい!」

 さわやかな紳士笑顔で 狸男は出て行った。

「…かえって 傷が悪化しそうだ…。」

 深々と 不破がため息をついた。

「失礼なこと言わないで!ショー!敦賀さんは、人格者なの!
 あんたのこと心配してくださってるんだから!」


「ジンカクシャ…ね…。」

 ふっと 遠い目をする 不破に
 思わず 共感の涙が出そうになった!

 わかる!
 よっく わかる!その気持ち!

「…なんちゅう したたかなお人や!一筋縄では いかんようやな…。」

 ぶつぶつと 小声でつぶやく 女狐一匹…。

 お互い様なんじゃないでしょうか…!?
 
「似たもの同士…かもな。あの二人…。」

「…ですよね…。」


 きっと お互いに 激しく否定し合うだろうけど!

 紅葉に彩られた麗しの古都に…
 醜い争いの火ぶたがきっておとされようとしていた…!




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