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「松蓮聖戦」
最終章 絶えずの炎

紅葉の絨毯(side:R)【絶えずの炎 №8】

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紅葉の絨毯(side:R)【絶えずの炎 №8】





 カーテン越しにも 明るい陽射しを感じる。

 小鳥の鳴き声…。

 …朝…?

 首筋にかすかに感じる寝息…。

 彼女の眠りが安らいでいるのに…ほっとする。

 そっと起きあがろうとして…
 彼女の両手が しっかりと俺の背に回って固定されているのに気づいた。
 
 …。

 やはり…
 まだ…不安や恐怖から 抜け出せてないんだろうか…。

 無理もない…か。

 とにかく
 そばについていよう せいいっぱい…。

 この11月中だけでも…。

 改めて ぎゅっと その体を抱きしめた。
 
「…ん…」

 おっと…。

「あ。ごめん…起こし…」

「ご、ごめんなさい!私!」

 実に 素早く
 最上さんが 俺の背に回っていた手を離した。

「つ、つい 甘えて!すみません!敦賀さん!!」

「…いや…。」

 がっくりと 落ち込みたくなる体を 必死に立て直す。

 なにも…
 なにも そう露骨に ぱっと 手 離すことはないだろうに!!
  
 これが 容赦ない現実ってヤツだ…。
 
 抱きついてきてなんてもらえっこない…普通の状態なら…。

 彼女の方から…なんて。

 そのとき 彼女の手が すっと俺の両ほほをはさんだ。

「お…おはようございます…敦賀さん…。」

 言うが早いか そっと俺の唇に キスしてきた!

 触れるだけの…軽いキス…いつもの…

 でも!

 か、彼女の方から!?

 し、信じられない!

 これは
 これは 夢か!?

「お、おはよう!」

 めいっぱい動揺しながらも
 しっかりキスを返すのは ぜったいに忘れない!

「…あ、あの…敦賀さん…」

 ほほを染めて
 彼女が 羞じらった表情でおずおずと話しかけてきた。

「…なに?」

 思わず
 声が裏返りかけた!

 も、もしかして 奇跡が!
 彼女の心境に 何か 変化が!?

「そ、そろそろ 起きません?」










「寒いけど、さわやかな いいお天気ですね!」

「…ああ。」

 朝食前、病院の中庭のベンチで外の空気に触れる。

 きんっと 冷たい空気が ほてったほほに 心地いい。

 忘れろ
 思い出すな! 
 忘れてしまうんだ!!

 今朝の
 凶悪なくらい 可愛かった
 あのほほ染めた 羞じらう顔なんか!!

 まったく!

 どうしてくれようか この娘は!

 口説いているのか!?
 俺の理性を 試しているのか?!

 …間違いない

 小悪魔だ この娘!
 天然 真性 純度100%!
 
 まじりっけなしに!!!!!

 おかしい

 ささやかながら 必死に
 努力してきたつもりなのに

 どうして
 俺の気持ちは 全然 通じてないんだろう!

「赤や黄色や…色とりどりの落ち葉が きれいですね!ほら!地面にも!!」

 やさぐれた哀れな男心も知らず 小悪魔は 無邪気に喜んでいる…。

「ふしぎです…落ち葉って どこか 温かいですよね…。」

 豊かな彩りの落ち葉の上を
 ゆっくり 楽しそうに歩く彼女は

 それでも やはりすごく可愛くて

「風は冷たいんだから…ほら、こっちにおいで。」

 その手をとって、背中ごと抱きしめる。 

「京都の冬は寒いんだ。風邪 ひくよ。」

「…はい…。」

 冷たくなってるその指先を そっと息を吹きかけて温める。
 
「つ、敦賀さん…!」

 たちまち真っ赤になる 純情な小悪魔…。

「さ、部屋に戻ろう。すっかり、体が冷えてる。」

「は、はい…。」

 羞じらってうつむく彼女の腰を抱いて、病棟に続く道を進む。

 そっと彼女が 俺の胸に もたれかかってくれる。

 それでも
 少しは…進歩してる…のか…?

 少しぐらいは…タダの先輩…から 昇格…できてるのか?俺は!

 さりげなく 抱く手に力を込めた。 

 足下に敷き詰められた 紅葉の絨毯が 優しく朝の陽に輝いていた。
  



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