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「松蓮聖戦」
最終章 絶えずの炎

つらら(side:K)【絶えずの炎 №11】

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つらら(side:K)【絶えずの炎 №11】




「まあ ほんまに さすが敦賀はんは 芸能界きっての紳士どすなぁ。
 うちのバカ息子にまで つきそうてくださって…。」

 …なぜだろう…。

「どういたしまして。最上さんを助けてくださろうとした労に報いたいだけです。」

 しごく 和やかに 会話が続いてるのに…。

「まあ。松は ただ惚れぬいてる女の子助けたいおもうただけですし…そないに
 お気遣いいただかんでも…。そろそろ、お仕事のほうも 始まって…。」

 なぜだか

「いえいえ、お気遣いは ご無用に。非常事態で娯楽番組は ほとんど自粛ですし。
 東京にいても 仕事はありませんから。」


 四方八方から つららが ささってくるような…!

 この…ぴりぴりした痛みは 何事!?

「まぁ…そうどしたか…。ほしたら お仕事のうて お暇もてあましてはるんやね?」

 とたんに
 にっこと 女将さんがほほえんだ。

 ぞっっっ!

 な、なぜ?!

 今
 すさまじい 悪寒が背中を走った!!

「…え…え。で、ですから…お気遣いは…。」

 敦賀さんも 何事かを感じたらしい。

 表情がこわばった。

「それ聞いて安堵しました。
 実は 折り入って 敦賀はんに お頼みしたいことがありますの。」

「お。俺にできるかどうか…自信はありませんが…。」

 用心深く 敦賀さんが 答える。 

「敦賀はんでのうては できへんことどす!」

「な…ん…でしょう…か。」

「私ども旅館業は、観光旅館組合加入しとりまして。
 観光旅館同士 全国レベルで つきあいがありますのや。」

「は?」

「このたびの地震で 出雲中心に大被害が出ましたでしょう?」

「そう…ですね。」

「幸い 出雲の神様のご加護があって あれほどの規模の割に 死人がでえへんかったのが
 奇跡どした。」

「ええ!本当に 幸運でした。」

「それでも キャンセル続出で 出雲あたりの旅館は もう青息吐息ですのや。」

「それは…お気の毒に…。」

「そう お思いはるでしょう?敦賀はん!」

 なんとも上品に 女将さんが にっこり ほほえんだ。

 思わず
 …と いった感じで 敦賀さんが 一歩下がった。

「…そ、それで…俺と なんの…関係…。」

「こういうときは 思い切った 集客作戦が必要ですのや!」

「は、はぁ…。」

「となれば…芸能界1いい男!抱かれたい男№1な敦賀はんの出番に決まってます!」

「はっ?!」

「よかったわぁ 敦賀はんも 乗り気で」

「ちょ…!?」

「早速 組合に報告してきます。『スターと行く ミステリーツァー★2泊3日企画』に
 敦賀はんが こころよう ご協力申し出てくださったて。」

「なっ!?」

「世のため人のため 困った方々のため…無償で協力してくださる そのお志 ほんまに
 尊いですわぁ さすがです 敦賀はん!」

「な、ななな…!」

「ほな 出雲復興に ご協力よろしゅうに。詳しいことは、組合長さんと 午後にでも。」

「ちょっ、ちょっと まっ…」

「まさか…と 思いますけど…。」去りかけていた 女将さんが振り返った。

「出雲のことなんぞ 困ってる人なんぞ どうなってもいい…なんて 冷酷なこと 
 お考えじゃおまへんわなぁ?敦賀はん?」

「★*●◎▽◆!!!」

「あ。出発は 明後日からってことに。
 敦賀はんの名を出せば あっという間に 客はあつまりますものなぁ。」

 おほほほほ
 …と 高らかに 笑いながら 女将さんは 去っていった。

 後に残されたのは
 つららの残骸の中にいるような 凍えきった空気…。

「…不破…君…。」

「は、はい?」

「…も、もう少し…お、お母様のこと…なんとか…」

「む、無茶 言わないでください!お、オレに どうにかできると思いますか!?」

「…ああ…。」

 心底 疲れ果てた!
 …という表情で 敦賀さんは 椅子に どんと 座る。

「まだまだ…修行が足りない…ってことか…。」

「…よけいなことですが…。
 お、おふくろと まともにはりあおうなんて 思わない方が…。」


「身に染みたよ…とことん…!」

「敦賀さん…。た、旅支度 お手伝いします!」

「ああ…どうでも 行くしかなさそうだ。」

 ふぅ
 ため息 つきつつ 敦賀さんが立ち上がる。

 …すごい!女将さん!
 敦賀さんが 負ける姿なんて 初めて見た!

 私も いつか なれるんだろうか?

 あんな 利発で素敵な女性に!!






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