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「松蓮聖戦」
最終章 絶えずの炎

つらら(side:R)【絶えずの炎  №12】

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つらら(side:R)【絶えずの炎  №12】





「すばらしい!実にすばらしいアイディアですな!いや、心底 感服致しました!」

「…へ、へぇ…お、おおきに」

「確かに!ただ支援金や物を送ればいいってものじゃない!自立復興を側面から支える!
これぞ、支援の在るべき姿です!ご立派だ!実に ご立派なお考えだ!」

「そ、そないな…そこまで おっしゃっていただくと…お、おそれおおうて…。」

「不肖、私、ローリィ宝田!全面的に 女将にご協力させて頂きますぞ!」

「…は?」

「『敦賀 蓮』一人だけなんて けちくさいこと言わず!
 我が社のスター達 全員 お使いください!むろん、無報酬で結構!」

「しゃ、社長はん!そ、そないな…!あ、あまり 大勢はんでも 収拾が!」

「…おお!私としたことが!そんなことも 気づきませんでした!
いや!すばらしい!女将さんは まことに聡明なご婦人だ!
上品で 美しくて なおかつ知的で!まさに 京美人の中の京美人!」

「まっ!い、いやどすわ、そないな…。」

「では、蓮と もう一人くらいが ちょうどいいでしょうか?」

「そ、そうどすなぁ…。旅館の定員から言っても そのくらいが…。」

「だそうだ。最上君。君も、このイベントに参加させていただくんだ!社長命令だ!」

「…え?え?!」

「な!!!」

「君の命を守ってくれた 出雲の神様に恩返しできるいい機会じゃないか。」

「ちょ!ちょっと待っとおくれやす!京子ちゃんは まだ 体の調子が!」

「医師に確認しましたところ…」おだやかにほほえんで狸じじ社長がのたまう。

「最上君は 人間とは思えぬ 驚異の回復力を見せてて、2泊3日の旅も 問題ないそうで。」

「きょ、京子ちゃんは!うちの松の付き添い…!」

 女狐は、今、CD収録のため、ここにはいない(仕事への責任感だけは、人並み以上に
 あるらしい)息子を引き合いに出す。

「マネージャー付きで外出も可能なけが人に 完全看護の病院での付き添いは…
 『世のため人のため 出雲のため!』…より 重要なことでしょうかな?」

「◎◆●▽※!!」

「決まりですな!出発は、明後日…でしたな?女将さん。」

「…へ…へぇ…。」

「じゃ、この二人には 早速 準備させましょう。詳しい打ち合わせは 我々で。」

「…そぉ…どす…な。」

「ほら。蓮!最上君!すぐ 準備にとりかかりたまえ。」

「はい!」「は、はい!」

 こっそり 俺だけに見える角度でウィンクする社長。

 その狩衣と烏帽子(『京都に来るなら 絶対 この扮装しかない!』…らしい…)から
 きらびやかな後光が さして見えた!

「ど、どうしましょう!私まで!旅支度なんて!なにも 持ってきてないのに!」

 病室を出てすぐ 最上さんが 焦ってつぶやいた。

「俺もだよ。いっしょに買いに行けばいい。今から でかけよう。」

「は、はい!あの…じゃ 外出着に着替えてきますので!」

「ああ。待ってるから。」

 病室に戻る彼女の後ろ姿を見送って ため息をはく。

 ふぅ

 助かった!

 恩にきます!ローリィ社長!!








 
「…ばかか おまえは!」

 今日の昼 電話で泣きついた俺に 社長は ひややかに言いはなった。

「そんな女狐に いいようにしてやられて 情けない!」

「ただの狐じゃないんです!」もはや 恥も外聞もない!必死にすがりついた!

「しっぽが九つくらいありそうな!かなりひねこびたタチの悪いヤツなんです!
 なんとかしてください!社長!」


「…助けてやらんこともないが…。」

「本当ですか!?」

「ただし…一つ 条件がある…。」

「じょ、条件…?」

 電話越しにでも にやりとほくそえんだのが 見えた気がした!

 案の定…その『条件』というのは 恐るべきものだった!
 
「あ、あの…ほ、ほかの…ことで、なんとか…!」

「ほぉぉ…そうかそうか そういう態度か。
 いいんだな?2泊3日の間、最上君を 狐の配下に 追きざりにしても。
 おまえ 遠ざけてる間に 息子たきつけて 夜ばいでもさせるかもなぁ…。」

「飲みます!なんでもします!助けてください!!」

「もちろんだとも、任せたまえ!社長といえば親も同然。社員といえば子も同然。」

 そうして
 ホントに 即 ヘリで飛んできてくれて
 老かいな古狸の悪知恵ぶり発揮して窮地を救ってくれた。

 それは ありがたい
 まことにもって ありがたいんだが!

 どこの世界に!
 「子ども」を脅迫する「親」が居る!?

 はぁ…。
 飲まされた『条件』思い出すと 頭痛がする。

「お待たせしました!敦賀さん!」

「…いや。」

 当座の着替えに…と 俺が京都で買いそろえた服の一つ。
 白いモヘアのセーターと赤に紺のチェックのプリーツスカート。
 
 そのまま抱きしめたいほど…可愛い!
 
「…寒くない?」 

 温めるふりをよそおって肩を抱く。

「だ、大丈夫です!このセーター もこもこで すっごく あったかいです!」

「そう。じゃ、出かけようか。」

「はい!」

 俺と彼女じゃ その辺の店にふらり…と いうわけにはいかない。
 デパートの外商部に連絡をして 特別入り口から入れてもらうしかない。

 それでも
 久々に 外でのデート…!

 風は冷たいが 抱き寄せた肩のぬくもりに 心は浮き浮きと弾んでいた。





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