スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←★字書きさんバトン →松明の灯り(side:K)【絶えずの炎  №15】
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



総もくじ  3kaku_s_L.png 松蓮聖戦
もくじ  3kaku_s_L.png 天地の詩
もくじ  3kaku_s_L.png 宝物
もくじ  3kaku_s_L.png 献上品
もくじ  3kaku_s_L.png 単発SS
総もくじ  3kaku_s_L.png 『恋だの愛だの』
もくじ  3kaku_s_L.png ツイッター
もくじ  3kaku_s_L.png バトン
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
【★字書きさんバトン】へ  【松明の灯り(side:K)【絶えずの炎  №15】】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

「松蓮聖戦」
最終章 絶えずの炎

松明の灯り(side:R)【絶えずの炎 №14】

 ←★字書きさんバトン →松明の灯り(side:K)【絶えずの炎  №15】
松明の灯り(side:R)【絶えずの炎 №14】





「ほぉ~!?やるじゃないか!あの坊やも!
 だてに 女狐の血はひいいてないってわけだな!」

「のっ!のんきに感心してる場合じゃ…!」

「いいじゃないか。苦労すればするだけ 手に入れた果実は甘いものだぞ?」

「…おもしろがってますね!?」

 電話越しにでも にまにましている顔が見えるようだ!

「ふふん!まあ 外から見てる分にはおもしろい見物だしなぁ!
 なにより いつもすましてるおまえが 困りはてた姿っていうのも なかなか…。」

 こっ
 この人は!!

 人の不幸 お笑いぐさにしやがって!!

「…いいんですか?例の…『条件』…ヤツじゃ 絶対 飲んじゃくれませんよ?」

「…!そうだった!!」

 やっと 気づいたらしい!

「そうだ!アカトキのあの狸社長!
 万事に地味で 控えめで 遠慮深い 私とは違って やたら派手好きの目立ちたがり屋の
 ゴージャスなイベント大好きな イルミネーション男だった!まずい!」

 …。

 芸能プロダクションの社長…ってのは

 どこも 似たような人種なのか!?

「自慢のトップスター不破君が 今をときめく京子と結婚するなんてことになったら!」

 なっ!?

「なってたまりますか!!!」

「結婚式のプロデュースは 全部 ヤツが仕切りたがるに決まってる!!いかん!」

 俺の怒声なぞ 気にもとめず 社長はなにやらわめいている。

「そうはさせん!最上君は 私の大事な大事な娘!!
 あの子の人生における 輝かしい あらゆるイベントは すべて私が仕切るんだ!」

 …。
 
 …その…愛情は すごく尊いんだが…
 (社長が 彼女を本当に 娘のように大事にしているのは 確かな事実だ!)

「婚約式から始まって、結婚式も披露宴も 世界に冠たる超ゴージャスなイベントに
 してあげなきゃ気が済まん!後世の語りぐさになるようなすばらしいものにな!!!!!」

 なにか
 方向が間違ってるような気がする!ものすごく!!

 いくら「京都」に来るからって
 病院に 本物の牛車に御所車ひかせて 狩衣と烏帽子で現れるような…
 
 この…人物が!

 『後世の語りぐさになるような』
 『世界に冠たる超ゴージャスなイベント』って

 どんなもんなんだか想像つかない!

 というより
 想像も したくない!!

「よし!可愛い娘の晴れ舞台を演出するためにも 私が もう一肌 脱いでやろう!」

「…え?あ…あの!今回は 別に 助け求めたわけじゃ…。」

 なんたって 俺がそばにいるんだ。ヤツなんぞ 側に近づけるものか!

「なにをいう!ドラマは間近で見てこそ 楽しめる。祭りは参加してこそ意義がある!
 『踊る阿呆に見る阿呆。同じ阿呆なら踊らなきゃ損』なんだぞ!」

「…社長…。あなた、ただ たんに おもしろがってるだけじゃ…。」

「さっ!では!さっそく 準備をしよう!いそがしくなるぞぉ!」

 やたら 張り切った声で 電話は切れた。一方的に…。

 …なんだろう…。
 嫌な予感がする…ものすごく…。

「敦賀さん お風呂 お先にいただきました。」

「ああ。お帰り。湯加減どう…!」

 振り返ったまま 固まってしまった!

「す、すみません 敦賀さんのシャツお借りして…。」

「…いや…!ご、ごめんね!そんなのしか…なく…て!」

 ぶかぶかのシャツだけ羽織った姿が なんともつやっぽい…。

 やばい!

 ゆ、湯上がり姿なんか 見慣れてるはずなのに!

 彼女は、いつもきっちり ウェア身につけてて
 足露出させてる姿なんか 見たことないから!

「…それにしても…。」

 俺の入れたコーヒー飲みながら 最上さんがつぶやく。

「…もしかして…ホントに 全国各地に 別荘 お持ち…なんですか…?」

「ここは 別荘じゃなくて 実家だよ。今は、両親ともに 仕事の都合で いないけど。」

「…手入れが行き届いてますよね。お留守とは 思えないです。」

「いつでも帰ってこられるように 管理していただいてるからね。」 

 さりげない会話をかわしつつも
 心臓がばくばくしているのがわかる!

 わざと暖炉の側に近付いて
 顔が熱くなるのを必死にごまかす!

「でも…こんなことなら 今日買った服 ひとつくらいは 手に持っておけばよかったです…。」

「ああ。荷物になるからって 全部 病院に届けさせたのは…失敗だったね…。」

 あいにくの雨。タクシーも拾えず、
 彼女に風邪ひかせたくなくて やむなくちょうど近くにあったこの別邸にかけこんだ。

「大丈夫?寒くない?」

「はい!暖炉の火がすっごく暖かいです!」

 にっこり 満面の笑顔が返ってきて…

「あこがれていたんです!暖炉!」

 暖炉の側に 俺の近くに 座り込んで

「『赤毛のアン』シリーズの中に、こんな一節があるんです。
『海岸で拾った流木を燃やすと、綺麗な蒼色の炎が見える。流木にしみこんだ海水が見せる
 海の記憶だ。』って。」


 うっとりと炎を見つめる 夢見る瞳

「そのころから 憧れてたんです…暖炉のある家…。本当に見られるなんて…。」

 気がついたら
 腕が そのきゃしゃな肩を抱き寄せていた。

「…敦賀さ…ん…?」

 とまどってる彼女の髪をそっとなでる。

「連れて行ってあげる…いつか…。海岸沿いに建ってる…暖炉のある家に…。」

「そ、そんな…!…いえ…、も、もしかして…そういう別荘も…お持ち…だとか?」

「ああ。たまたま…ね。」

 用意してある、もう。

 君が前に言っていたから…。
 TVのインタビューに答えて。
 
 「『赤毛のアン』が住んでたような家に住みたい」って。

 それ聞いてすぐ

 カナダ沖の無人島を一つ買って
 彼女の言う条件「窓の外には白樺林 その向こうに湖」に合うような別荘、建てさせた。

「つ、敦賀さん…って!魔法使いのような方ですね!」

「そう?良かったよ。偶然 君の好みに合うのがあって。」

 君の願うことなら
 なんだって かなえる。

「君の受験と 俺のパリコレが終わったら 行ってみる?」

「はい!ぜひ!」

 ぱぁぁぁっと 晴れやかにほころんだ君のその笑顔
 
 その笑顔が見られるならなんだって

 君が
 俺だけのものになってくれるなら どんなことだって

 してみせるさ

 なんでも…な!





 関連もくじ一覧 ▼ 
総もくじ 3kaku_s_L.png 松蓮聖戦
総もくじ 3kaku_s_L.png 『恋だの愛だの』
総もくじ  3kaku_s_L.png 松蓮聖戦
もくじ  3kaku_s_L.png 天地の詩
もくじ  3kaku_s_L.png 宝物
もくじ  3kaku_s_L.png 献上品
もくじ  3kaku_s_L.png 単発SS
総もくじ  3kaku_s_L.png 『恋だの愛だの』
もくじ  3kaku_s_L.png ツイッター
もくじ  3kaku_s_L.png バトン
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
【★字書きさんバトン】へ  【松明の灯り(side:K)【絶えずの炎  №15】】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【★字書きさんバトン】へ
  • 【松明の灯り(side:K)【絶えずの炎  №15】】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。