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「松蓮聖戦」
最終章 絶えずの炎

大雪(side:精司 in 『氷花』第3場)【絶えずの炎 №19】

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大雪(side:精司 in 『氷花』第3場)【絶えずの炎 №19】





「助かりました!稲佐の浜に行く途中、迷ってしまって!」

「…あなたも…モデル…?」

 観月という女が 険しい声で尋ねた。
 …のも無理はない。

 やや幼いが そこがまた愛らしい…ほっそりした美少女だ。

「え?まさか!私なんか そんな華やかなお仕事できるわけがありません!」

 少女が真っ赤になって 否定する。

 …鏡、見たことないのか…この娘。

「でも…!そうおっしゃるってことは!あなたは モデルさんなんですね!?」

 その目の中に きらきらと星が光る。

「素敵~!さすがです!どおりで!
 なんておきれいで スタイルがいいお姉様かしらって思ってたんです!私!」


 まがいない賞賛のまなざしと言葉。
 ひとかけらも うそがまじってない。

「あ。あら…そんな。」

 たちまち 女は上機嫌になった。

「私、観月 唯。あなたは?」

 うってかわって 優しい声で尋ねる。

「芹香。須佐 芹香と申します。セリの香り…って書きます。」

 少女は礼儀正しく 頭を下げた。

「…オレも モデルだ…。志賀慶彦。慶彦って呼んでくれ。」

「いえ。そんな!初対面の方 お名前で呼ぶなんて。」

「アンタなら 別にいい。志賀さんなんて呼ばれる方が 肩が凝りそうだ。」

「…は、はぁ…。」

 …。

 この男…。

 観月って女には そんなこと 言わなかったくせに…。

 意外だが
 女を観る眼も あるようだ…。

 しかし ヘンだ!

 どう見ても 警戒するような人間には見えない!
 
 だが
 普通の人間…では ない…!絶対に!! 

 普通の人間なら
 俺が呼び寄せてもないのに
 俺の結界越えてくるなんてことは できないはずだ!

「じゃあ!こちらの方も モデルさんなんですね?
ホントに皆さん素敵な方ばかりです!」


 …ん?

 俺…!?

「あ。いや!失礼、自己紹介が遅れ…。」

「こちらは 氷室精司さんとおっしゃって この別荘の持ち主の方だ。
 オレ達も迷って この方に助けて頂いたところでね。」


 すっと 美少女の肩に手をかけて 志賀という男が 彼女に俺を紹介する。

 …。

 素早い!
 電光石火の早業とは このことだ!

 もう
 恋人気取り…なのかっ?!こいつ!!

「あ、そ、そうなんですか…と、とても 背が高くて 素敵な方でしたので…つい…。」

 へどもどしながら 彼女がわびてきた。

「いや。おほめいただいて光栄だよ。ありがとう。」

「そういえば…お仕事は なんなのですか?
ずいぶん、羽振りよさそうですよね?」

 観月という女が割り込んできた。

 …現代っ子…というか なんというか…。

 思わず 天を仰ぐ。
ずいぶん ぶしつけな女だ!!

「…あ、あの…。み、観月さん そ、そんな…個人的なことを。」

「ああ、気にしなくていい。(君はね!)」

 にこやかに 芹香さんにほほえむ。

「私は このあたり一帯の土地管理を生業にしておりまして…。」

「まあぁ~!大地主様なんですね♪悠々自適で うらやましいですわぁ~。」

「…。は、はぁ…。」

 たちまち やけにしなをつくって 観月って女が寄ってくる。
 右足首ねんざのその足で 大した根性だ!

「そ、そうだ!皆さんの夕飯 作ってる途中でした!」

 急いで 立ち上がる。

「皆さんは、どうぞ、ごゆっくり くつろいでらしてください!」

 この手の女は 魑魅魍魎より よほどタチが悪い!

 むじなのほうが まだ かわいげがある!

「あ。お手伝いします!」

 即
 芹香嬢が 立ち上がった。

「え?いや、そんな…。」

「私の分 増えてしまったんですもの。手伝わせてください!
 そうでなきゃ 申し訳なくて 食べ物 のど とおりません!」


 …。
 確かに…この子は そういう性格のようだ。

「そう?じゃ、手伝ってもらえる?」

「はい!!」

「あ!じゃ…オレも!」

「その左手では 無理だろ?いいから。君も そこにいて。」

「…ええ…。」

 無念そうに ヤツが座ったのを確認してから 彼女を台所に案内する。

 あの男
 どうやら 結構 本気…らしい。

「…でも…こんな人気のない場所に…お一人なんて…お寂しくはないんですか?」

 調理の手伝いをしてくれながら 彼女が心配そうに聞いてきた。

「…たまに…だからね。」

 普段からやり慣れてるらしく やたらに手際がいい。
 またたくまに 品数が増えていく。

「あ!よかった!じゃ、普段は ちゃんと ご家族とご一緒なんですね♪」

 和やかな会話をしつつ 手はとまらない。

「ああ。だから 安心していいよ。」

 子どものように 邪気のないほほえみに ふっと心が揺れた。

 …何者…だろう。

 普通の人間ではない。それは、確かだ。

 こんな人間には 会ったことがない。

 こんなにも 純粋で きらびやかなオーラを持つ人間には!

 彼女の後ろにオーラが輝いている!
 氷の花のように あでやかで美しいきらめきが!




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