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「松蓮聖戦」
最終章 絶えずの炎

大雪(side:慶彦 in 『氷花』 第4場)【絶えずの炎 №20】

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大雪(side:慶彦 in 『氷花』 第4場)【絶えずの炎 №20】



「…あんたって ロリコン?」

「はっ!?」

 な、なに ほざくんだ?!この高慢ちき女!

「恥ずかしくない?あんな子どもに 一目でめろめろになって…」

 こっ!
 このっ!

「…そんな『子ども』に もろ敵対心持ってたのは どなたでしたっけ?」

 ライバル意識丸出しで にらみつけてたくせに!

「…あ、あれはっ!別に 大して意味は!」

「それより!怪しいと思いませんか?あの男!」

「どこがよ。この別荘の調度品も豪華だし。別荘も広くて立派だし。たくさん土地持ってるし。
 すっごい金持ち!いうことなしじゃないの。」

「…性格とか…顔やスタイルは 二の次…ですか…?」

「衣食足って、礼節を知る…よ。先立つもんがなきゃ 愛だって萎えるのよ!」

「…はぁ…。」

 そぉかよ…!

 …疲れる…!

 まあ
 オレの周りは たいてい こんな女だらけだ。

 自分の容姿、鼻にかけて
 いつも自分がちやほやされてないと気が済まない…。

 須佐…芹香…。

 あの子は…違うな まるっきり。

 …今まで…あんな子には会ったことがない…。

「こんなど田舎で 金鉱 掘り当てたわ。あの男 絶対ゲットするわよ、私!」

「…やめたほうがいいですよ…。アイツは なにかヘンです。」

「どこがよ?!」

「さっき 妙な事 口走ってたんです!あの子が来たとき!」

   「来られるわけがないのに…!誰も!」
   「誰が ここに入って来られたんだ?!俺が…招んでもないのに…!」

「…私たちは…アイツに…『招ばれて』…『ここ』に来た…。
つまり そういうこと?」

「ええ。」

 とことん嫌な女だが 頭は切れるようだ。

「…ここは…どこなの…。」

「思い返して見たんですが…。」

 なぜ 今まで 思い至らなかったのか…!

「稲佐の浜に向かう道筋に こんな険しい山なんか ないはずです。
 しかも…小春日和のおだやかな天候だったのに…いきなりこんな大雪!」


「…あいつは…何者?!」

「わかりません…でも…これだけは言えます。」

 ありえないが そうとしか思えない!

「アイツは…人間じゃ…ない!」

 ひゅぉぉぉぉおぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお~

 吹雪の音が 一段とすさまじさを増していった。

「お待たせしました。お食事できましたよ♪」

 ドアの外 かわいらしい声が響く。
 その声で…凍り付いていた時間が動き出した。

 即 立ち上がって 扉を開けた。

「あ。すみません。ありがとうございます!」

 にっこりほほえんで ぺこりとお辞儀をする。
 可憐な笑顔に なんとも心が癒される。

 芹香さんが 料理を載せたワゴンを ごろごろとひっっぱてきた。

「精司さんが ここのほうが 部屋が暖まっているから 食堂に行くよりいいでしょう?…って。」

 テーブルに 料理を並べる。

 その手際が実にいい。おいしそうな匂いが鼻をくすぐる。

「うまそうだ。芹香さんは 料理上手だね。」

 すっと そのきゃしゃな肩を抱く。

「わ、私なんか…お、お手伝いしただけで。」

 たちまち真っ赤になるその純情ぶりが なんとも…いい!
 さりげなく抱き寄せる力をこめる。

「ほとんど 彼女にお任せでしたよ。」
 
 声が響いて 男が 強引にオレ達の間に割り込んできた。

 手にはワインクーラーを持っている。

「寒い夜は これに限ります。皆さん、いけるクチでしょう?」

「ロ…ロマネ・コンティ!?いただきます!喜んで!!」

 『…おい!…こいつは 怪しいヤツだと さっき!!』

 影でこっそり話しかける。こっそり答えが返って来た。

 『それはそれ。これはこれ。『腹が減っては戦はできぬ』よ!』

 …なんて ちゃっかりした女だ!

「…ご、ごめんなさい…。私、飲めません。未成年ですし…。」

「…オレもだ。残念だが ジュースをいただきます。」

 飲めなくはないが…
 信用置けない人間の前では 法律守るフリしてる方が賢明だ。

「堅いこと言わないで。雪山で遭難したときには、子どもにでもブランデー飲ませますよ。
 薬だと思えばいい。」


「いいじゃありませんか。こんなお子様達に ロマネは 猫に小判。豚に真珠よ。」

 むっか!
 
 言わせておけば この女!

「氷室さんのおっしゃることにも 一理ありますよね。」

 内心の怒りは押し殺して ほほえんだ。

「少しだけ いただかせてください。」

「ええ。もちろん。」

 男は さわやかにほほえんだ。

「少し…などと 言わずに たんと召し上がってください。心ゆくまで…ね。」

 ひゅおぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお~

 窓の外
 吹雪の音は 一向に治まる気配がない。




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