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「松蓮聖戦」
最終章 絶えずの炎

初氷(side:慶彦 in『氷花』 第6場)【絶えずの炎 №22】

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初氷(side:慶彦 in『氷花』 第6場)【絶えずの炎 №22】



 ひゅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお~

 寒い…

 凍えそうに…寒い…

 眠い…

 ああ いっそ

 このまま…寝てしまった方が…

「っ!!」

 ばっと 跳ね起きる!

 どこだ!?ここは!!

 今度は むき出しのごつごつした氷の壁と雪の床

 完全なる…闇の中…!

「…目覚めた…?」

 闇の中から か細い声が来て ぎょっと振り返る。

「観月…さん…!脅かさないでください!」

「…周囲…見てごらん。…もっと…驚くから…。」

 まわり?

 ようやく闇に慣れたのか 少しだけ明るく感じるようになった。

「周囲といっても…全部…氷…」

 っっっっっっっっっっっっ!!!

 人間!
 氷の壁の中に 人間がいる!

 10人…いや…20人…いや!この壁の中 全てに!

「…みんな…きれいな衣裳…着せられて…眠るように…凍り付いてるのよ!!」

「…っ!」

 思わず 自分の姿を見る。

 きれいな…衣裳…!
  
「ここ…アイツのコレクション部屋なんだわ!」

「…そ、そんな…。」

「私たちも…そのうち この氷人形の仲間入りよ!」

 びゅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお~

 不気味な吹雪の音が 鳴る はるか遠くで…。

 寒さが一段と 重く降りてきた。

「な、なんとか 脱出口!」

「探したわよっ!」

 半泣きになって 女が叫ぶ。

「足引きずって…必死に…!でもっ!!」

「な、なんで…オレをすぐ 起こさ…」

「こんな…絶望的な状況…知るの…遅ければ遅いほど…いいか…と 思って…ね。」

「…ありがとう…ございます…。」

 意外にも
 いいところもあるようだ。この女性も。

「凍死…って 眠れるように死ねる…って 聞いたし…。」

 ぼそぼそと 女が続ける。

「このまま 眠っちゃおう。そのまま逝っちゃおうって思ったのに…。
 こういうときに限って眠れないのよっ!」

「観月さん…。」

「では、ワインはいかがですか?今度こそ 安らかにお休みになれます…永遠に…。」

「…っ!」「貴様!!」

「末期の美酒っていうのも いいものですよ?」

 いかにも 優しげな
 ほほえみを たたえて ヤツが近付いてくる。

「なぜだ!?どぉして オレ達を!」

「飾るなら 若くて美しい人形がいい…。そう 思いませんか?」

「あ、あの芹香って女は なぜ そうしなかったの!?
 これだけの力があれば ワインなんか飲ませなくても!」

「…あなたは 口をきかないほうが より魅力的ですよ。お嬢さん。」

 ヤツの顔から 見せかけの笑みさえ消えた。

「…さあ、おのみなさい。ほんの一口で、眠れます。」

 ぱちんとヤツが指を鳴らす。
 頭から白い布をかぶった 召使いらしいのが2体 出てきた。

 一人がワインの瓶が入った篭を
 一人が二つのグラスを載せた盆を

「…いただくわ…。」
 
「観月さん!」

「…どうせ死ぬのよ?!苦しみながら 待つだけなんて できないわ!!」

「ダメだ!あきらめるな!」

 ほくそえみながら
 ヤツがワインを注いだグラスを
 彼女が 受け取る前に 弾き飛ばした。

「…往生際の悪い…。」

 ヤツの形相が一変し 凍り付くような眼になった!

「いいだろう…。楽にしてやってから…と 思っていたが…。」

 すっと 右手の掌を上に向ける。

 こぉおおおお

 掌の上に 丸い塊がうまれる!どんどん大きくなってきた!

「そのまま 氷の壁に埋めてやろう!」

 声と同時に 碧い塊をオレ達にぶつけてきた!

 …!!

 ずがぁぁぁぁーん!

 すさまじい音がして 目の前がぱぁっと弾けた!

 !!

 …。

 …!?

 生きて…る…?

 なにか 薄い光の壁のようなもので 覆われている。

「…ばかな…!」

 蒼白になって ヤツが周囲を見渡した。

 ― しゃらーーん しゃらーーん ―

 鈴の音…!?

「あ、あれ!」

 観月さんが 指さす方向に まばゆい光が集まる。

 その中央に立つ人影…。

 きらきらと 光を放つ ゆったりしたローブをまとってほほえむ美女

 あ、あれは!

「せ、芹香さん!?」






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