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「松蓮聖戦」
第1章 松の光合成

澄んだ雪代 ― 3月14日 ― 【松の光合成 №34】

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んだ雪代 ― 3月14日 ― 【松の光合成 №34】


「あの子! よっぽど うれてなくて 暇なのよね!」

 ホワイト・デー。
 仕事を終えて、立ち寄ったアカトキの事務所。
 たまたま 居合わせた後輩 ポチリ(本名:美森)

 てづくりの豪勢なチョコケーキもらったお返しにと
 有名菓子店のクッキーの詰め合わせを 渡したオレに
 
 唐突に…
 いらだたしそうに はきすてる。

 は?

「最上…京子!」

 ?…なんで…?

「あの子!この前、模擬テスト受けてたのよ!上級生と同じテスト!」
 さすがに 数学とか理科・社会は 授業で習ってないとこ 多すぎるから、私たち1年は
 英語と国語だけだったんだけど!!

 ああ。
 そういえば…。

 キッチン用品CM第一弾撮りの時。
 キョーコの高校の教師が
 問題用紙もって押しかけてた。

 前代未聞のたまげる事態に 監督も…キョーコも…いや オレ達全員あぜんとしていたが!

 君にだけは 受けさせたい!いや受けてくれなきゃ 困るんだ!…と
 土下座せんばかりの迫力に押されて…

 キョーコは、昼食時間に それを解くハメになった。
 本来なら…1教科 50分 与えられている 「それ」を…
 2教科!30分!!で 解答欄すべて 埋め尽くした!

 狂喜乱舞して 帰っていく教師を見送りつつ しみじみと思った。

 こいつは…ホントに…人間か?

「成績…は?」

 あいつのことだ…良かったんだろうとは思うが…
 なんせ 仕事中…しかも 100分の問題を 30分のスピードで やったから
 いくらなんでも ハンデがありす…

「満点!」

「…は!?」

「2教科とも 満点!!全校でどころじゃないのよ!全国よ!?
 全国統一模試だったのよ!!?英語・国語とも 全国1位なんだから!!」

 あいつ…は!
 本当に!
 オレたちと 同じ人体構造もっているのか…?!

「よっぽど…暇で暇で…!勉強することでしか…時間がつぶせないのよ!」

 最近の…キョーコの…活躍知ってるくせに…。

「ポチリ…?」

「ショーちゃん。あの子には…ブランド物の すごい腕時計 あげたんだってね。」
 みんな…すごく…噂してた…。
 
 さっきまでの勢いとはうってかわって しおれたようにつぶやく。

 …ああ。
 そう…か。

 …それにしても…!
 恐るべき 情報伝達速度だな!!
 半日もたってないのに ここまで 広まってるとは!

「やっぱり…あの子のこと スキなんでしょう!?」

 …!

「そんなんじゃ…」

 いつもの…口先だけのごまかし いいかけて
 ポチリの 眼が あんまり 必死に 悲しみに満ちていた…から

「…ああ」

 嘘なんかついちゃいけない!
 とっさに そう思った。

「そう…やっぱり…」

 やっぱり…?

 おまえは いつから 気づいてた?
 オレでさえ…気づいてなかった オレの気持ち…。
 オレだけが…気づいてなかったのか…?

「ショーちゃんの…バカ!大きらい!!」

 あふれる涙をぬぐいもせず
 オレに 言葉を たたきつけてくる…。

「こんな…こんな…こどもをあやすようなもの よこさないで!
 私を…バカにするのも いいかげんにして…!!」

 渡したばかりの クッキーの箱も 
 容赦なく オレに 投げつけて
 泣きながら…走り去っていく。

 箱が当たった 体の痛みよりも
 心が…痛かった。

 キョーコへの想いを 自覚するまでは
 適当に 考えもなしに 遊んでいた

 来るもの拒まず 去る者逃がさず

 スターの甘い名に群がるアリのような女どもと
 楽しく 軽薄に!

 ポチリ…も その中の一人で…!
 乞われるままに キスも なんなくしてやってた してやれた!

 キョーコへの想いを 自覚するまでは!!

すみれ

 背中に冷たい物があたる感触で
 いつのまにか 自分が 
 壁際にへたりこんで 床に座り込んでいたことに気づく。

 それでも
 目を閉じて 思い浮かぶのは
 たったいま 泣きながら去っていった ポチリじゃなく
 キョーコなことに
 我ながら ひどい男だと つくづく思う。

 満点。全国1位。
 珍しいコトじゃない、キョーコに限っては。

 中学時代 それが あたりまえで。
 高校だって 関西周辺の 超有名な進学校という進学校が こぞって
 奨学金をえさに スカウトに来た。「ぜひウチを受けてくれ!」と。

 あいつは それ 全部けって
 オレと同じ(進学校でも有名校でもない…平凡な)高校に進もう…と。

 していたところを…
 無理に東京につれてきたのは…オレだ!

 利用するために!
 尽くさせるために!!

 「上級生と同じテスト!」
 「1年は 英語と国語だけだったんだけど!!」

 違う!
 ポチリ!
 あいつは お前の上級生だ!!

 本来なら…同級生…2年と一緒に 全教科 受けて
 きっと…総合でも 1位だったに 違いない!!

 オレさえ!
 キョーコを 連れ出していなければ!

 キョーコにだけ 生活の苦労をさせて 高校にもいけない状態にした
 オレだけは のうのうと 事務所に高校に通わせてもらいながら…。

 オレがあいつにしてもらったこと

 その…とほうもない おおきさ…。

 遅い…のかも しれない…。
 甘すぎる…のかも しれない。

 今更、許してくれ…なんて!どのツラ下げて言える!?
 どうやって償える!?
 キョーコから奪った1年を!

 オレがあいつからうばったもの

 その…とほうもない おおきさ…!

 のしかかってくる…。

 おしつぶされそうに…なる!

 今更…!
 どのツラ下げて言える!

 許してくれ…なんて…

 もう一度…オレを…好きになってくれ…なんて。






































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