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「松蓮聖戦」
最終章 絶えずの炎

暁星(side:芹香 in 『氷花』 第9場) 【絶えずの炎 №25】

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暁星(side:芹香 in 『氷花』 第9場) 【絶えずの炎 №25】




 こんこんこん

 病室のドアをノックする

「はい?」

 返事を確認してから ドアを開けた

「こんにちは!誠司さん。」

「芹香…さん…!」

「お加減は いかがですか?」

「ああ。順調だよ。…体の方は…ね。」

「…なにか お悩みですか…?」

「俺が…氷人形にしてしまった…あの方達に…どう 償えば…。」

「せ、誠司さんのせいじゃなくて!あの邪悪な…!」

「意志はそいつでも!やったのは…この…俺の手なんだ!」

「誠司さん…」

 苦悩に満ちたその表情に 何も言えず
 ぎゅっと その手を握るしかできなかった

「心配ご無用!」

「…!おじいさま!」

「須佐…大神官殿…。」

 神出鬼没…なのは いいとして…(いつものことだし!)

 …神社の外でまで その格好じゃなくても…いいんじゃないのかしら…。
 実に古式ゆかしい 神官姿の祖父を見て つくづく思う…(いつものことだけど…!)

「たしかに 君はヤツに取り憑かれてた。しかし、君の過去の魂は神聖でね。
 ぎりぎりのとこで 人をまきこむことだけは 避けていたのだよ。」

「し、しかし…!げんに 観月さんや志賀君 それに 壁いっぱいの…。」

「地震のせいなんだ。君の過去の魂を祀っていた結界石が崩れ落ちて
 君は ヤツの意志に 勝てなくなった。」

「…じゃあ やはり 俺が…。」

「それでも 最後の力を ふりしぼり、君は ヤツから 人の命だけは 守ったんだ。
 氷の壁から出てきた人々は ちゃんと息を吹き返したからな!」

「…!」

「地震以後、行方不明になってた方達ばかりで、
 長くても1週間の記憶喪失…程度のものだ。」

「それじゃあ!!」

「ああ!君は 誰も殺してはいない。安心したまえ。」

「…本当に…?」

「本当に決まってます!祖父は 変人だけど 嘘はつかない人です!
第一!誠司さんは、絶対、そんなことできる人じゃないです!
アイツにがっちり 取り憑かれてたあのときだって!
必死に 私のこと 離そうとしてくれたでしょう!?」

「…ああ…君…だけは…どうしても…と。」

「あのとき、私は 身の内にご先祖様を依らせるのに精一杯で
 指一本うごかせませんでしたが。
 あなたの お優しさは ひしひし感じました…。」

 そっと 彼の手をとって ほおに当てる。

「貴男に抱き上げられて 安全なところに 移されてる途中…ずっとずっと 思ってました。
 助ける!この人は 絶対 私が お助けする!…って。」

「芹香さん…君は…いったい。」

「この子の過去の魂は 君とは対になるものだ。まだ わからないか?
 君の過去 この子の過去 その聖なる魂 御霊の主を。」

 おじいさまが にやりと笑う。

「だが まあ 過去のことはどうでもいい。おまえたち若人は、未来に生きるんだ。」

「須佐大神官殿!」

「君の戸籍は 亡きご両親の強い意向で 抹消されてない。長寿新記録樹立するんだな。」

 …今の時点で もう 100歳ですものね…。

「家も 君の妹 世理…俺の母が しっかり守って、子孫に残してる。安心しろ
。」

「…え?!」

「6年前…80歳で 天寿全うした。最期まで 行方不明になった兄のこと 気に病んでた。」

「じゃ、じゃあ!」

「よろしく 伯父さん。…と 挨拶すべきかな?伯父さん。」

「や!やめてください!お願いですから!!」

 心底 いやそうな顔で 誠司さんが叫んだ。
 
 ぷっ
 
「…芹香さん…」

「ご、ごめんなさい!」

「俺は 21歳だよ!忘れないでね!!」

「は、はい!」

 …!
 ぎゅっと 抱きしめられた。

「…となると…等親…は どうなるのかな…可能なのか??」

「5等身 離れてるから 充分、可能だとも! よかったな!」

「…助かりました!」

「は?」
 
 な、なんのこと…!?

「わからせてあげるよ…じっくりと…ね。」

 すっと 彼の手が あごをとらえる。

 え?え!?

 眼の端っこ おじいさまが にやにや笑いながら 病室を出て行く。

「現世でも…対になりたい…君と…。」

 熱く見つめられて 
 切ない声でささやかれて

「誠司…さん…」

 降ってきた唇を 受け入れていた 自然に

 さながら 前世からの 定めのように…。




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