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「松蓮聖戦」
最終章 絶えずの炎

窮屈な晴れ着(side:Y)【絶えずの炎 №38】

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窮屈な晴れ着(side:Y)【絶えずの炎 №38】





「お疲れ様でした。社さん!」

 蓮が 実にさわやかな笑顔で
 俺にミネラルウォーターのペットボトルを差し出してきた。

「…ありがとう…。」

 なんとも複雑な気分で受け取る。

「名演でしたね!社さん、役者に向いてますよ!」

 蓮は 実に上機嫌だ。

 これは…あれだな。

 京子ちゃん演じる玉藻に
 演技にこじつけて たっぷり好き放題できてるから…だろうな!

 あるんだ…たっぷり
 『やまとの歌姫』以上に けっこうヤバげな場面が!


 おかげで
 『後宮編』の撮影が始まってからというもの 蓮の顔はゆるみっぱなし…。

「それにしても…この帝…って…ちょっと どうかと思うぞ…。」

「ええ!いささか 問題がありますよね。」

 『いささか』どころじゃない!
 現代だったら 絶対 重大な犯罪だ!

 帝じゃなかったら 単なる ロリコンのヘンタ…!

 …ん?

 いま

 こいつ

 なんて…!?

「れ、蓮!おまえ!この帝のこと すっごく共感できる!とか…思ったり…!」

「まさか!まったく理解できません!」

 じーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんっ!

 よ
 よかったっ!

 ここで

『この帝の気持ち すっごくわかりますよ!俺の分身みたいです!』

 …なんて 言われたら どうしようかと思った!

 よかった!
 こいつは まだ まともだった!!

「れ、蓮…!」
 
 やっぱり おまえは 基本的に『紳士』なんだなっ!

「どうして 朝食の前に 部屋に帰すんでしょうか。あの場面。」

「…は?」

「俺なら 絶対 離しませんよ。政務に就くギリギリまで…ね。押しが弱すぎます!」

「え。あ…あの…。」

「その前日だって!政務が終わったなら 6時間なんてけちなこと言わず!
 さっさと 寝所に連れて行って 朝まで 存分にいそしむべきでしょう!!」


 な…な…。
 なにをっ!!?
 
「やり方が あまりに手ぬるすぎます!時間ムダにするにも ホドがあると思いませんか!?」

 思いません!!

「…蓮…頼むから…!それ…俺以外には…言うなよ?絶対に!」

 たちまちにして 『紳士』の評判 失墜だ!

「もちろん わかってます。脚本家のかたに 失礼ですしね」

 いや!
 そうじゃなくてっっっ!!!!!

「でも、やってて不完全燃焼なんですよね…。この設定なら もっと 徹底して 大胆に
 迫るべきなのに…!歯がゆいこと このうえないです。」


 …。

 ダメだ…。

 これ以上 こいつと話してると 善悪の判断がつかなくなりそうだ!

「ちょ、ちょっと 休んでくる…。着慣れない衣裳で…疲れて…。」

「あ。そうですよね!どうぞ ごゆっくり休んでらしてください!」

 にっこりほほえむ いたわりに満ちたその顔は 実に紳士的だ。

 だけど

 …その影に 大魔王が居る!

 どうしよう…。

 俺 このまま こいつの味方になってて いいんだろうか…。

 こいつが
 自分の想い 首尾良く果たせたとしたら

 京子ちゃん…

 この玉藻以上に…
 ものすごく 怖いことに…!

 想像するだけで 背筋に悪寒が走る!

 い
 今からでも 遅くないかも!

 京子ちゃんに
 さっさと 『腹黒狼の檻から逃げ出せ』って 忠告を!

「…社さん」

 ひゅおおおおお~

 …!?

 11月半ばの
 さわやかな秋風が
 いきなり 木枯らしに変わった!?

「下手な考え 休むに似たり…ですよ?」

 ぞわわわわわっ

 その笑顔の邪悪さ
 氷花の精演じてたときより 遙かに凶悪な眼!

「…最上さんに…よけいなこと おっしゃらないように…。いいですね?」

「は。はい!」

 な
 なんで わかったんだろう!俺の心の中!

 着慣れない窮屈な羽織袴
 その下で びっしょり 冷や汗をかいていた!





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