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「松蓮聖戦」
最終章 絶えずの炎

身に染みる初湯(side:R)【絶えずの炎 №45】

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身に染みる初湯(side:R)【絶えずの炎 №45】



「…最上…さん?」

「(…すぅ…)」
 …。

 はぁ…。

 思わず 力が抜ける…。

 寝るか?!普通!
 こんな 熱いキスの真っ最中!!

 腹いせに ぷにぷに ほっぺを軽くひっぱる。

「う…ん…」

 くすぐったそうに 俺の手にすりすりする…。

 か
 …可愛い!

 凶悪なほどに!

 ふぅ…。

 起こすのはあきらめて 彼女の隣に横たわり そっと抱き寄せた。

 まぁ…疲れてるのだろう…確かに。

 あの地震の… 生き埋めから脱出して…まだ7日目…だ。

「むしろ 仕事で追いまくられてる方が 気が紛れますから!」

 って 彼女は 元気に宣言したけれど…。

 ふってわいた舞台 急遽舞い込んだドラマ

 セリフや芝居以上に 求められることも多い役所 よくやっている…本当に…。

 その唇に口づける。
 つい…深くなってしまって…舌をからめてしまうが

 もう…途中で起こしてもいい…!

 このドラマ…彼女が演じる玉藻に
 狂おしいほど恋こがれている帝…という設定上

 キス一つでも ものすごくディープで!
 存分に『役得』堪能させてもらってる!文字通り!

 今更
 軽いキスなんかで 我慢なんてできるものか!

 — こここここんっ! —

 いらついたノックの音に せっかくのひとときが遮断される。

 誰だ!?
 こんないいときに!

「キョーコ!大丈夫か?」

 …!

 不破!

「静かに。…彼女 寝てるから。」

 小声でたしなめると、抑えた声で返事が戻ってきた。

「なかなか 戻ってこないから…。キョーコの具合 そんなに悪いのか… と 心配で…。」

 …しらじらしい!

 『心配』は、別にあるんだろうに!

「…そう。ありがとう…わざわざ。」

 だが
 今は 部屋を出るしかない!

 彼女の体に 布団をかけて電気を消して部屋を後にする。

 ドアの前では ヤツが鋭い目でにらみながら 待っていた。

「…キョーコは?」

「ようやく落ち着いたところで…今 ちょうど 戻るとこだったんだよ。」

「…なら、よかったです。じゃあ 宴会に戻りましょう。皆さん お待ちかねです。」

「そうだね…。」 

 くそっ!

 ドラマでは あんなに 好き勝手できるのに!
 
 現実では
 ほんのささやかな愛情表現でさえ 思うに任せない!

「…それにしても…。」

 宴席に戻る道すがら ヤツが話しかけてくる。

「ん?」

「子どもも見るゴールデンタイムのドラマにしては、いささか濃すぎやしませんか!?
 このシナリオ!」


「そうかな?たいしたことないと 思うけど?」

 昨今の少女漫画の方が よほど過激なシーン満載だと聞いたことがある。

「露天風呂で…なんてのは やりすぎです!絶対に!!」

 …帝の役所が自分だったら 絶対そうは言わないだろうに…!

「二人とも湯衣はしっかり着てたし、しかも 透けたりしない特殊繊維だし。
 さほど 露骨なシーンじゃあないさ。」


 まったく 最近の科学の進歩も考え物だ!

 うんと薄くて
 なおかつ 湯につかっても
 透けて見えたりしない…なんて よけいな繊維なぞ発明しなくとも!

 おかげで かなり 興がそがれ…

「内心 残念…なんて 思ってませんよね?まさか…。」

「も、もちろん!し、仕事で そんなやましい気持なんか 持つわけない!」

「…そうですよね…さわやか紳士の敦賀さんともあろう方が そんな…
 すけべな中年親父…の発想なんか お持ちじゃないですよね。失礼しました。」


 こいつっ!

 おまえだって
 俺の立場だったら 同じ事 思うはずだ!!

「それにしても 本当に はまり役ですよねぇ…敦賀さん…強引で鬼畜で自分勝手で
 無理やりで いやらしい役…お似合いですよ、すごく!」


 こっ!
 このっっ!!

「…光栄だよ…。不破君。」

 鼻先で せせらわらってみせる。

「君こそ…愛する女性 横取りされる 無力で そのくせ あきらめの悪い役
 似合ってるよ 本当に…!」


「…っっっ!!」

 すさまじい目つきでヤツがにらんでくる。
 …のを 真正面から にらみ返す!

 ぱしぱしぱしっ!

 空間に乾いた電波が発生した!

「こぉらぁ おしょい(遅い)ぞー!ひゅたりにょもっ(二人とも)!」

 突如 降ってわいた
 のほほんとした ほにゃらら声に 一気に空気がゆるむ。

「しゃ、社長!」

「いやー ひまね(島根)は しゃけ(酒)も うまい!ほら のめっ!ひゅわ(不破)くんもっ!」

「あ!い、いや!お、オレは、未成年ですので!」

 ぷんぷん酒臭い社長に 酒瓶片手に迫られて 不破は逃げ腰になった。

「だ、だいぶ お、お酒が回ってるようだし オレもう宴席には 戻らないようにします。
 未成年が 酒席にいると よけいな誤解招きますから!」


 挨拶も あわただしく そそくさと 自分の部屋に戻っていった。

「場外ドラマなんぞ 誰も見ないとこでやっても おもしろくもなんともないぞ。」

 ヤツが消えたとたん
 いきなり 素に戻った 社長の言葉に仰天した。

「よ、酔ってたんじゃ!」

「ふん この俺が 一升やそこらで 酔うものか!甘いな あのぼうやも!」

「は、はぁ…。」

「ほら。さっさと 引き返せ。」

「え?」

「酒の席より いたいところがあるんだろう?おまえには…。」

「…社長…!」

 な、なんてすばらしい上司なんだろう!

 まさしく 天使だ!
 後光と羽根が見えるようだ!

 思わず 拝みたい気持になった!

「例の『約束』、早く実行したいからな、俺も!朗報、楽しみに待ってるぞ!」

 高らかに笑って 宴席にもどっていく…。

 …。

 気のせいか

 いきなり
 天使の羽根が真っ黒になって

 とんがったしっぽが にょっきり出てきたような…。

 結局
 俺も不破も

 あの人の掌の中
 ころころ 転がされてるだけ…?

 おっ、思い過ごしだよな!?

 とにかく
 あの人だけは 絶対 敵にまわさないでおこう!

 堅く心に誓いながら 最上さんの部屋に いそいで 引き返していった。




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リクエスト 

お話の更新、首長くお待ちしておりました~。嬉しいです。5月にキリバンリクエストを受けて下さるとの有難いお返事を頂いて、なかなかお忙しそうでしたので、次回記事更新されたタイミングで…と思っていました。早速リクエストさせて頂きます。 椿かのでパーティーに出席。かのちゃんの変身、モテモテぶりに焦る椿くん 是非是非ことりんさんの素晴らしい妄想力で萌えさせて下さい。宜しくお願い致します。気長にお待ちしております。
のりへい

のりへい様  

 もうしわけありません たいへんお待たせいたしました。

>椿かのでパーティーに出席。かのちゃんの変身、モテモテぶりに焦る椿くん

 リクありがとうございます。確かに承りました。

 せいいっぱいの『妄想力』 ^-^; で 書かせていただきます。

 まだ 先の方のリクを消化できてませんので 気長にお待ちくださいませー!!><;
  • #32 ことりん(琴鈴) 
  • URL 
  • 2011.08/09 20:17 
  •  ▲EntryTop 
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