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献上品

風花(side:K)【松蓮聖戦☆番外編】

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風花(side:K)

         わかな様へ贈呈★旧「珍魚落雁」89000番キリリク作品★

                             [作成日時 : 2007/12/16 16:37]

《この作品は、わかな様にささげます。m(_ _)m 》



 ひらり

 目の前に舞い降りた ひとひら

 ゆき…?

 急いで 窓を開けてみた!

「蓮!蓮!見て…!」

 大声で リビングでくつろいでいる蓮を呼ぶ。

「どうしたの?」

「雪よ!もう2月も末だっていうのに!」

「…ああ…ほんとだ…つもるかな…」

 蓮が 私の体を包み込むように抱きしめる。

 寒くないように…気遣ってくれてる…。

 体よりも 胸がじんと温かい。

「そうだ…!洗濯物!!」

 雪とはいえ とけたら水だ。

「俺が入れるから。キョーコは、休んでて」

「だ、大丈夫よ!そんな…」

「だめ。まだ不安定な時期だから 用心しろって言われてるだろ」

「で…でも、このくらい!」

「お腹の子どもまで冷えるから…ね」

 ほほに当てられた両手の熱さに 自分の体が思ったより冷たいのに気づく。

「はい」素直にうなづいた。

「いい子だ」ちゅっと唇にキスが降ってきた。

 むぅぅぅ~。

「蓮!子ども扱いしないで!」

「してないよ?」

「だ、だって!」

「…してないから…」そっと私のお腹に触れる。

「こうなったんだろ?ん?」

 ばばばっと 顔が熱くなった。

「れ、蓮のばかぁぁぁ~」

「…そんな顔されたら 誘われてるとしか 思えないんだけど…?」

 ど、どんな顔よ!?

「医者から…当分は、絶対控えろって ものすごい勢いで念押されたからな…」

 ものすごく いまいましそうにつぶやく声に 覇気がない。

「は?」

 何を?

「いや」

 きゅらきゅらっと さわやかにほほえんで 蓮がテラスに出て行った。

 取り込んでくれた洗濯物 暖炉の前で あたためては たたんでいく。
 よかった ぎりぎり 乾いてくれていた!

「寒くなりそうだし!今夜は 暖炉でチーズフォンデユなんてどう?」

「いいね。あたたまりそうだ」

 蓮も 優しくほほえんだ。

「地下倉庫のワインセラーから 適当に選んでくるよ」

「ええ。料理用に白ワイン…後は、蓮が飲みたいもので」

「了解」

 ここは、蓮が幼い頃住んでたという京都の別邸。

 自然が豊かで広々しているここのほうが 胎教にいい…と
 高校を卒業して、結婚式を挙げたあと 即 ここに住まいを移した。

 蓮には 東京のほうが なにかと便利だと思うのだけど

「どうせ ヘリで行けば すぐだから」

 …って なんら迷うことなく 一緒に来てくれた。

 中身は 現代風な改造をほどこしてるけど

 本物の暖炉がある 心が落ち着く素敵な家だ。
 周囲の塀も 無粋なブロックなんかじゃない 生け垣で。

 付け合わせの酢の物の器に、橘の実いただいちゃおうかな。

 蓮のお母様が 花橘の香りが大好き…なので
 超愛妻家のお父様が わんさと植えてあるのだ。

 ほんとなら 柚くりぬくんだけど
 せっかく実ったのに そのまま 朽ちていくのは もったいないものね。

 廊下の縁台から 庭先に降りる。
 縁台の下においてあった つっかけは ひんやり冷たい。

 かたかたかたっと 小走りに垣根に走る。

 橘の実は、あんがいしっかり枝にくっついてて取りにくい。

 四苦八苦しながら 外していると 鋭い声が背中に降ってきた。

「キョーコ!!」

「あ、蓮。今…」

 最後まで言わせず 蓮がいきなり私を抱きかかえた。

「れ、蓮?」

 強引に家の中に入れられて、ぴしゃっと窓を閉められた。

 そのまま 暖炉の前に連れて行かれて ソファーに横たえられる。

「こんな…寒い中!」

「ほ、ほんのちょっとだけ 橘の実…」

「…キョーコ…」

 それ以上は 言えなかった。
 あまりに…切なげに 見つめられて…

「頼むから…」

 そっと 抱きしめられた。

「君に何かあったら…俺…も…」

 こわれもの包むように…優しく

「君がいなきゃ 生きていけないんだ…本当に」

「…蓮…」

 熱い唇が 降ってくる。唇に ほほに 髪に 首筋に。

 窓の外 しきりに舞っていた風花が 夜の闇にとけ込んでいる。

 外は きっと しんしんと寒いのだろう 京都の冬。
 でも、私は温かく守られている。体も心も。どんなものからも。

 誰より大切な人の
 たくましい胸の中、優しい腕の中…。

 大きな愛に 抱かれて。


              雪うさご

                       イラスト「雪うさぎ」(「十五夜」様より)




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