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「『恋だの愛だの』」
Ⅰ 四面楚歌

【6】隔靴掻痒

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隔靴掻痒
   
【かっかそうよう:靴の上からかゆいとこには手が届かない=非常にもどかしいさま】


 …!

 あれは?

 1時間目 理科室に移動の途中
 
 窓の外をゆくのは
 椿とちびめがね娘…?

 なにやら 容易ならざる雰囲気だ。

「聖?」

「先に行っておいてくれ、姫」

「え?ちょ…!」

宝高はエコをうたい文句にしていて
 ここの特別棟の1階部分南側の窓は 全面グリーンカーテン

 こっちからなら 植物の隙間からみえるが
 あっちからは 茂みに隠れて気付けないはずだ 

 こっそり 様子を伺う

「ちょっと!何!?!どしたの?いったい!」

「誰だ あの男」

 彼女の手首 握ったまま
 椿は めがねちびを 壁際に追い込んでる

「…は?」

「花井と買い物するなんて言って、俺の誘いは、断ったくせに!」

 おーやおや

 修羅場か?

 はぁっ

 ちび娘が 深く ため息をはいた。

「うそじゃないよ、昨日はホントに桃ちゃんと買い物」

「とぼけるな!じゃ アイツは!」

「あの子は 桃ちゃんの弟。梅君」

「花井の…?」

「あの写真のときは 桃ちゃん 試着中で たまたま いなかっただけ」

「…なんで 弟なんか 一緒なんだよ…!」 

「姉さん大好きっ子だからね。『虫除けについてく』って聞かなか…!」

 ぴくっ

 めがねチビの言葉が 途中で止まる。

 椿が
 彼女を 抱きしめて その首筋に唇を寄せたのだ。
 
 おっ

 ついに 椿初流 男になる…か!?

「つ、椿君っ!?」

「…苗床…」

「な、なに…」

「約束しろ」

「は?」

「今度から 俺を呼べ。虫除けなら 俺がなってやる!」

「…椿君」

 ほほぉ

 なんとわかりやすい告白

 これなら いくら あのにぶにぶ女でも

「わかった!椿君」

 ちび女が ぐっと 椿を抱きしめた。

 おっ
 無事 成立か?!

「ごめん!寂しかったんだね!」

「は?」

 …ん?

「そうだよね!
 私たち 困ったときには 互いに 助け合おうって誓い合った友だちだもんね!」

「…え…」

「今度は 一緒に 買い物行こうね!テスト終わったらさ!
 桃ちゃんも 夏草君も 呼んで!」

「…っ」

 やれやれ
 あれでも まだ 通じない…とは。

「あれ?イヤ?映画とかのほうが いい?」

 ふうぅぅう

 重いため息はいて
 椿が 頭を抱えてうずくまってしまった。

「つ、椿君?どしたの?私 変なこと言った?」

 ああ
 言ったとも!とてつもなく!!

「いや…」

 どこか遠い目をしながら 椿が立ち上がる

 報われないヤツだな 気の毒に…。

「行こうな、遊びに…」

 椿が ぽんぽんと女の頭を軽くはたく。

「うん!」

 にっこぉー

 チビ女が 満面の笑顔を見せる

 …へぇ
 ああいう顔すると あの女も けっこう…

 椿の顔が たちまち 真っ赤になる。

 おもしろい!

 クール・ビューティなヤツに
 あんな顔させるの あの女だけだろう。

「桃ちゃんがね!すっごい 素敵な夏服 見立ててくれたの!」

 メガネ娘は うきうきっとした様子で
 はねるような足取りで 教室のほうに戻っていく。

「桃ちゃんが…ね」

 椿が 明後日の方向いて ため息ついてる

「今度 それ着ていくから!」

 色白のほほが ぽっと恥らうように 赤らんだ。

「桃ちゃんがね 一生懸命 選んでくれたんだから!」

 っ!

 とくん

 …あれ…?

 なんだ…?
 今 心臓の鼓動が 妙な跳ね方…?

「…ああ…」

 椿が 心底 いとしそうに その頭をなでる

「楽しみにしてる」

「うんっ!!」

 そのまま 椿は さりげなく その手を肩に下げる

 ヤツに 肩を抱かれながら 彼女の姿は消えた。

 むっ

 なんだ
 …同情してやる必要なんか ないじゃないか

 アイツ
 何かにつけて ちゃっかり スキンシップできてるし

 あの女は ガードが固そうだ
 椿以外には たやすく 肩を抱かせたりはすまい

 自分から 抱きついていったりするのも 多分 椿にだけだろう

 …なんだ?

 なんだか 気分が悪い

 ともあれ
 あの女を 手に入れる方法

 もっと真剣に 策練らないとな!


 













  


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